【ラントレvol.02】ウィンドスプリント走
今さら聞けないランニングのためのトレーニング方法を、ひとつひとつ紹介する本企画。第二弾は、「ウィンドスプリント走」です。得られる効果やレベル、トレーニングのポイントを、文章、写真、動画を使ってご紹介します。
ウィンドスプリント走
(1)ウィンドスプリント走とは
7〜8割の力で、短距離を走る練習法です。通称、流し。ジョギングやインターバルトレーニングなど、メインの練習をおこなったあと、身体が温まった状態で実施します。
(2)得られる効果
スピードに乗ることで、自然に、かつダイナミックに身体を使うことができるため、正しいフォームを見直すことができます。ジョギングは、ゆっくりと一定のペースで走るため、どうしても歩幅が小さくなり、小さなフォームになりがちです。ウィンドスプリント走の特長であるダイナミックな動きを取り入れることで、フォームが、かたく、小さくなることを防ぐことができます。スピードよりも、あくまでもフォーム重視です。自分至上最高のフォームで走ってみてください。特に、ジョギングで腰が落ちてしまったとき、ウィンドスプリント走をはさむと自然と腰があがります。インターバルトレーニングのあと、体幹のブレを感じたときにも有効です。また、速い動きのトレーニングになるので、心肺や脚筋力の強化にも効果があります。スピード感覚と動きの連動性を養うこともできるため、走力をベースアップし、レースでのパフォーマンス向上にもつながります。
(3)トレーニングの流れ
- 身体が温まった状態でおこなう。
- 120m〜150mの短距離を、7割〜8割の力で走る。
(時間でいうと、20秒〜25秒程度) - フォームを意識しながら走る。
(4)ポイント
ウィンドスプリント走は、試合に向けて状態をあげていくときに必ず取り入れてほしい練習法です。「ジョギングとウィンドスプリント走さえマスターできれば、フルマラソンは完走できる」といわれているくらい、重要かつ基礎的なトレーニングです。ぜひマスターしてください。
次回は、「ビルドアップ走」をご紹介します。