ランニングコーチ直伝! JVCイヤホンに搭載の「フォームコーチング」機能を使いこなすポイント
イヤホンに内蔵されたモーションセンサーと専用アプリによってランニングのフォームを測定・解析し、リアルタイムで音声コーチングをしてくれるJVCケンウッドのイヤホン『HA-ET870BV』。音質や着け心地が良く、音楽を楽しみたい人から「自分の走りをとことん見直してみたい」という人まで、幅広いレベルのランナーがさまざまな使い方をできるようになっています。今回は、『HA-ET870BV』の機能を使いこなすためのポイントを、ランニングコーチの町野先生に聞いてきました!
JVCケンウッド『AE WIRELESSシリーズ HA-ET870BV』の音質・装着感へのこだわりはこちら
- 【テクノロジー図鑑vol.19】JVCケンウッド『AE WIRELESSシリーズ HA-ET870BV』編─内蔵センサーでフォームをチェック!音響メーカーのプライドが詰まったランニングイヤホン
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HA-ET870BVと連動したフォームコーチング専用アプリ『Runspect™(ランスペクト)』
『HA-ET870BV』のフォームコーチング機能は、イヤホンに内蔵されたモーションセンサー『BiomechEngine™』によって測定した頭部の動作情報を、専用アプリ『Runspect™』によって分析し、音声によってリアルタイムで「その調子です」「頭の位置が低すぎます」などアドバイスをくれるというもの。
測定できるデータは、「頭の傾き」「上下動」「ステップ幅」「ストライド」「滞空時間・接地時間」「ピッチ」「衝撃」「左右対称性」…など多岐にわたり、すべてスマートフォンアプリに記録を残すことができます。
イヤホンに内蔵されたモーションセンサー『BiomechEngine™』によって頭部の動作情報を測定
町野走一 先生
町野走一 先生
1978年生まれの三重県出身。株式会社ケッズトレーナー 立川高松接骨院 院長。三重県立上野工業高校と神奈川大学で陸上競技部に所属。神奈川大学駅伝チームでは主将を務め、大学4年間の中で箱根駅伝総合優勝を2度経験した。天満屋女子陸上部をはじめ、トヨタ自動車、日清食品グループ、日立女子陸上競技部、大阪ガス陸上競技部、日本郵政女子陸上部など多くの実業団チームに帯同。
走りのクセを理解することで、ケガのリスクを軽減
──まず、町野先生が実際に『HA-ET870BV』を使ってみた印象を聞かせてください。
町野先生: 音質や着け心地が良く、ランニングフォームの測定データと音声コーチングも的確だと感じました。特に「左右対称性」のデータはかなり精度が高く、参考にしやすいですね。左右のバランスが分かると、たとえば片方の脚にかかる負担が大きくなることで起きてしまうケガのリスクを軽減できたり、故障明けに「痛かったときのクセ」が残っていないかどうか確かめることもできます。
また、コーチングの強度やオンオフは設定で変えることができるので、「今日は重心の安定性を意識したいから、『上下動』『左右対称性』『頭の角度』のコーチングを集中的に聞こう」というように、レベルや練習内容に応じて機能を切り替えるのもいいと思いますよ。
専門家も納得のランニングフォームの測定データと音声コーチング精度
フォームコーチング機能を使いこなそう!
ここからは、町野先生に教わった「フォームコーチング機能をさらに使いこなすためのポイント」をご紹介します!
1. 最初は、あえて音声コーチングをオフにして走ってみる!
音声コーチングは、項目ごとにオン・オフを切り替えたり、感度を調整することができます。コーチングをオフにしても測定データはしっかりとアプリに記録されるので、初めはあえて音声コーチングなしで記録をとってみるのがおすすめ。普段どおりの走りがどうなっているのかデータで見てみることで、次回以降どんなところを意識しながら走ればいいのかイメージしやすくなります。
△このように、音声コーチングのオンオフは項目ごとに設定できる。オンにした場合の感度は「HIGH」「LOW」から選ぶことができ、頻繁に声をかけてほしければ「HIGH」、大きくフォームが崩れてしまったときだけ知らせてほしければ「LOW」と、調整することが可能。
2. 練習メニューによって音声コーチングをオンにする項目を変える!
【練習別 コーチング機能おすすめ組み合わせ】
ジョグ: 頭の角度、上下動、左右対称性
走るうえで、重心を安定させることはとても大切。ジョグでは安定した姿勢で走れるように、「頭の角度」「上下動」「左右対称性」をオンにするのがおすすめです。
インターバル走: ステップ幅、衝撃
インターバル走ではジョグよりもスピードが出るため、推進力で上下動が少なくなります。しかし、スピードを上げようとするあまりオーバーストライドになってしまったり、足だけの力で走ろうとしてしまうことがあります。そこで、「ステップ幅」と「衝撃」の音声コーチングをオンにして、スピードを上げたときのフォーム崩れを防ぐようにしましょう。
距離走: 左右対称性、ピッチ
長い距離を走るとき、疲労からピッチが落ちたり、筋力の差からフォームが崩れてしまうことがあります。自分の走りを少しでも長く継続できるように「左右対称性」と「ピッチ」をオンにして、疲れてきてもできるだけフォームが崩れないよう意識しましょう。
ペース走: 左右対称性、ピッチ、衝撃
ペース走は、距離もペース設定もあるため負荷が高くなります。筋出力、筋持久力、推進力を確認するために、「左右対称性」「ピッチ」「衝撃」の3つをオンにするのがおすすめです。
フォームコーチング機能を使いこなして、元気に走り続ける!
音楽を楽しみながら、自分のランニングフォームを分析できるJVCケンウッドのイヤホン。精度の高いたくさんのデータをとれるのが魅力ですが、さらに使いこなすには音声コーチングのオンオフを切り替えてみるのがおすすめです。「今日はここを意識したいから、◯◯のコーチングをオンにしよう」などと走る前に考えることそのものが、より良い走りを意識することにもつながります。
もう一歩ステップアップしたいというランナーは、蓄積した測定データを持ってランニングコーチに相談すれば、より一層課題解決に特化した練習メニューを組んでもらいやすいというメリットも。
ケガのリスクを減らしながら楽しくランニングを続けるためにも、ぜひ『HA-ET870BV』のフォームコーチング機能を使いこなしてみてください!