【テクノロジー図鑑vol.20】GARMIN(ガーミン)『ForeAthlete』編─GPS技術を軸とした応用力と集約力が込められたウォッチで「ランニングをもっと面白く」



長年愛され続ける有名プロダクトから、あっと驚く新製品まで。ランニングにまつわる気になるテクノロジーを紐解く、スポリートの“テクノロジー図鑑”。第20回目のテーマは、ランナーたちの間で大人気・GARMIN(ガーミン)のGPSランニングウォッチ『ForeAthlete』です!

今回は、ガーミンジャパン株式会社にお邪魔し、ブランドの歴史と「ForeAthlete」シリーズについてお話を伺ってきました。
2019年5月に日本で発売されたばかりの「ForeAthlete 245」についても、進化のポイントを教えてもらいました。

GPS技術を軸に、幅広い領域へ技術を活用

──ガーミンといえば、ランナーの誰もが知っているあこがれのブランドですが、いつ、どんなふうに生まれたブランドなのでしょうか?

ガーミンは1989年に誕生した会社で、今年ちょうど30周年を迎えました。創業者のゲイリー・バレル(Gary Burrell)とミン・H・カオ(Min H. Kao)は二人とも電気技師で、ガーミン設立前は米国国防総省のプロジェクトに携わり、衛星測位技術に接していました。その後、「GPSを普及させて世界を変える」ことを理想に掲げ、ガーミンを設立することになったのです。ちなみに、「ガーミン」という社名は、二人の創業者の名前から取って名付けられています。

──GaryさんとMinさんのお名前から取って「GARMIN」! そして、ガーミンはGPS技術を軸に誕生したブランドなのですね。

そうなんです。初めは航空機のナビゲーションからスタートし領域を着々と広げ、航空、海洋、自動車、アウトドア、フィットネスと、幅広い分野にGPS技術を活用しています。

──フィットネス分野に進出して、ランニングウォッチの「ForeAthlete」シリーズが生まれたのはどんな経緯だったのですか?

「ForeAthlete」シリーズ(海外では『Forerunner』シリーズと呼称)が発売されたのは2003年で、誕生のきっかけは一人の女性エンジニアが登山者向けのGPSナビゲーターを開発中に、手首に巻きつけると距離とスピードを計測しやすいということに気がついたため。もともと学生時代に走っていたという経験もあったとのことで、距離とペースを手首に表示させるという、ランニングウォッチのもとになるアイデアとなり、世界初の手首で計測できるGPSトレーニングデバイスが生まれました。

──発想のきっかけも、GPSを軸にさまざまな領域でデバイスを開発するガーミンならではですね。

GPS技術というコアテクノロジーがあったにせよ、航空、海洋、自動車、アウトドア、フィットネスと、ここまで色の違う5つの事業が一つの会社で行われるのはなかなかないことだと考えていて、この体制にはガーミンの「技術を応用する」力の高さがあらわれているとも感じています。また、ガーミンでは原則として外注を行っておらず、開発・設計から製造、販売、アフターサービスまですべて社内で実行する「垂直統合」の体制をとっています。これによって製品のすみずみまで管理が行き届き、より良い製品を柔軟に生み出すことができるなど、当社の強みの一つになっています。

技術の力で「ランニングをもっと面白く」

──「ForeAthlete」シリーズが誕生してからは、どのように進化を遂げてきたのでしょうか?

モデルによって搭載される機能は異なりますが、心拍数やVO2maxを計れるようになったり、活動量計の機能がついたり、時計に音楽を保存して再生できるようになったり、最近ではGarmin Pay(電子ウォレット)がついたりするなどさまざまな点が進化しています。
ブランドの軸となったのはGPS技術ですが、ガーミンは決して「GPSメーカー」ではなく、さまざまなセンサー開発技術も持っています。我々は、「ランナーをサポートしたい」という思いから、そのために必要な機能を考え、そこに弊社の強みであるGPSやセンサーなどのいくつもの技術を集約させることで、ランニングそのものがもっと面白くなるようなウエアラブル製品を作っているんです。

──技術の応用力と集約力、そして「ランニングをもっと面白く」という思いが、「ForeAthlete」シリーズに込められているのですね。ちなみに、2019年5月に新しく日本で発売された「ForeAthlete 245」はどんなところが進化したのですか?

「ForeAthlete 245」は、ガーミンのランニングウォッチのなかでは比較的リーズナブルなモデルとして人気だった「ForeAthlete 235J」の後継機種として誕生しました。

バッテリーの稼働時間が大幅に増え、GPSと光学心拍計を起動した状態でも最大22時間(音楽再生なしの場合)の稼働が可能になりました。また、ランニング中の転倒や急病など緊急時に、登録した連絡先と自分の現在地を共有できる「セーフティ機能」を新たに搭載しています。
別売の「ランニングダイナミクスポッド」とペアリングすればランニングフォームの分析も可能になり、ランニングを始めたばかりの方から上級者まで、幅広く使っていただくことができるようになっています。
これまで、ガーミンに対して「速いランナーがつけるもの」「質実剛健」というイメージを持つ方も少なくないようでしたが、ガーミンは決してレースを目指すランナーだけに目を向けているのではなく、日常的に「フィットネス」を楽しむ人にも手にとっていただきたいと思っています。近年、生活の一部としてスポーツを楽しむ人が増えてきていることもあり、スポーツとライフスタイルの垣根はなくなってきています。だからこそ、今回の「ForeAthlete 245」は、まさに「幅広いランナー」におすすめのモデルです。

──ガーミンといえばランナーの誰もが知っているブランドで、有名なあまり逆に漠然と「速そう」「男前」というイメージを持っていました。でも、ブランドの背景にはGPSを軸とした高い技術力と、その技術を柔軟に応用し、組み合わせる力、そして「ForeAthlete」シリーズでは純粋に「ランニングをもっと面白くしたい」という思いが込められていたのですね。なんだか、魅力を再発見できた気分です。ありがとうございました!

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