【テクノロジー図鑑vol.15】『CATERPYRUN(キャタピラン)』編─「結ばない・ほどけない」特徴的なコブと計算された伸縮性が織りなす「ひも」の力



長年愛され続ける有名プロダクトから、あっと驚く新製品まで。ランニングにまつわる気になるテクノロジーを紐解く、スポリートの“テクノロジー図鑑”。第15回目のテーマは、「結ばない靴ひも」としてランナーの間で話題を集めるCATERPYRUN(キャタピラン)です!

今回のテクノロジー図鑑では、株式会社ツインズにお邪魔して「結ばない靴ひも」として有名なCATERPY(キャタピー)シリーズについてお話を聞いてきました。

コブのある特徴的な形と、「結ばない」という便利さがキャッチーなキャタピラン。その実は、計算し尽くされた伸縮性や高い強度が備わっている、機能性抜群の「ひも」だったのです。

「結ばなくていい」利便性と、抜群のフィット感

──まずは、キャタピラン誕生のきっかけを教えてください。

「自分の息子に、靴のかかとを踏むのを止めさせたい」という、当社の代表で開発者でもある梶原の思いがきっかけになっています。子どもにとって「靴ひもを結ぶ」という行為はまだ難しかったり、面倒だったりして、かかとを踏んで履く子も多いですよね。それに大人でも、急いでいるときなどはついかかとを踏みながら無理やり靴を履こうとしてしまうことがあると思います。しかし、それでは靴の機能性を発揮できず、すぐに靴が傷んでしまったり、転ぶ危険性も高まるなど良いことがありません。それで、「靴を履く」ことをもっとスムーズで便利にできないかと考えていたところ、フランス製の伸縮性がある靴ひもに出会い、「結ばない靴ひも」のヒントを得たと聞いています。それから約2年半かけて機能や強度面を試行錯誤し、2012年に商品化されました。

──キャタピランを使うことで、ランナーはどんなメリットを得られるのでしょうか?

まずは、やはり「結ばない・ほどけない」という点です。ひもに伸縮性があるため、靴ひもを結び直さずともスムーズに脱ぎ履きできます。なおかつ、コブ状の構造がしっかりとストッパーの役割を果たしてくれるので、ほどけたり緩んだりする心配もほとんどありません。

また、締め付け具合やフィット感を部分ごとに変えられるのも、キャタピランならでは。結ぶ必要がないからこそ、自由な通し方ができます。自由度が高いからこそ、足の形やシーンによってフィット感を調整できるのです。

キャタピランの通し方の例



──ユニークな通し方がいろいろあって驚きました。でも、本当に結ばなくて大丈夫なんですか…?

伸縮性にはかなりこだわって作っているので、伸びるからといって決して緩むわけではなく、しっかりと足にフィットしてくれますよ。また、コブの大きさや伸縮時の「戻り」も細かく調整しながら開発されているため、穴から抜けてしまう心配もほぼありません。
筑波大学協力のもと行った調査では、実際に「足の甲へのフィット感の高さ」や「足の接地面積が増えること(つまり足裏全体を使って効率よくエネルギーを伝えることにもつながる)」が、数値的にも証明されているんです。靴ひもによってシューズのフィット感を高められれば、素足感覚に近づいて足運びが軽くなったり、マメや水ぶくれなどのトラブル防止にもつながります。また、むくみなどによってコンディションが変化しやすい足ですが、適度な伸縮性があるため微妙な変化にも対応できるというメリットもあります。このように、抜群の伸縮力とフィット感もキャタピランの大きな特徴のひとつになっているんです。

──キャタピランといえば「コブ」のある特徴的な形が印象的でしたが、「フィット感」にもかなりこだわって作られているんですね。

そうなんです。たとえば、新しく誕生した「キャタピラン+ (プラス)」では、ナイロンとゴムを微妙なバランスで配合することで、ひもの通しやすさを保ったまま、元の状態に戻る力が高まっているのでより抜けにくく、フィット感もアップしました。なおかつ、組んだり編んだりする独自の製法で構成していて、耐久性も上がっています。この製法も、新たに特許を取得することができました。

最近では「部分的に伸縮性を変えられる」製法の特許も取得できたので、今後はスポーツ種目や利用シーン、靴の形状などの違いにもさらに細かく対応して、「靴の機能を高められる」ようなひも作りを進めていければと考えています。実際に、スポーツブランドさんとのコラボで、キャタピランが搭載されたシューズも生まれているんですよ。

──いままであまり「ひも」にはフォーカスしたことなかったのですが、今回お話を聞いて、フィット感や快適性、それからシューズの機能性をより発揮させるなど、さまざまな面で「靴ひも」が重要なんだと気付かされました。

そうなんですよ。ひもに機能を持たせることができれば、ランニングをはじめとするスポーツシーンのほか、「靴ひも」以外の用途でもさまざまなアプローチができるようになります。たとえば、パーカーのひものようなアパレル製品にも応用できたり、伸縮性を持つひもを編むことでフィット感の高い帽子を作ることもできます。また、高所作業時の落下防止のために使う綱も、我々の技術で伸縮性をコントロールすれば、万が一のときにも弾みすぎず、より安全性を高めることができるようになります。これはすでに製品化もされているんです。そのほか、サーフィンのリーシュコード(流れ止め)だったり、犬の散歩用リードだったり……このように、「ひも」の機能性が高まれば、生活がさらに便利になっていきます。私たちは、スポーツ業界にとどまらず、世界に「HIMO」の文化を作ることを目指して、ひもの可能性を考えているんです。

──これまで、「靴ひも」はシューズに備え付けられている当たり前の存在として認識していました。でも、「ひも」の機能性にも目を向ければ、より便利で快適に靴を履けるようになるほか、活用次第でさらに便利な生活を送れるようになるのですね。ひも、奥深い……。キャタピランシリーズをはじめ、今後ツインズで生み出される「HIMO」の広がりが楽しみです!

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