【サプリメント図鑑vol.9】青学共同開発!持久系スポーツに糖質で応える「ウィングラムシリーズ」
長年愛飲されている定番から革新的な新製品まで─ランナーに愛飲されるサプリメントについてメーカー担当者から開発秘話をうかがう、スポリートの“サプリメント図鑑”。第9回のテーマは、株式会社ブルボンのウィングラムシリーズです!
糖質を研究しつくしたブルボンが開発した、持続力サポート食品
――ウィングラムシリーズが登場したきっかけを教えてください。
当社はお菓子メーカーということもあり、糖質については長年研究していました。お菓子とは切っても切れない関係といっても過言ではない糖質を、健康に活用できないかというのが長い間のテーマでした。その中でもパラチノース®という糖質に着目し、研究開発したのがきっかけとなりました。
ウィングラム誕生のきっかけはスローバー!?
はじめは「スローバー」という、時間がない時でも手軽に食べることができ、しかも腹持ちのいい栄養調整食品に“パラチノース®”を使いました。
スローバー スイートポテト(左手前)、スローバー チョコレートクッキー(中央手前)、セノビックバー ココア(右手前) スローバー 濃厚ココナッツミルク(左奥)、スローバー チョコバナナクッキー(右奥)
パッケージに「満足長持ち」というキャッチコピーがあるとおり、スローバーはゆっくり時間をかけて消化吸収されるパラチノース®という糖質を使った栄養調整食品です。発売からおかげさまで幅広い層に支持されており、スポーツ店はもちろん、スーパーやコンビニ等でも固定ファンが多くいらっしゃいます。忙しくて朝食もとれない日などに手にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
ゆっくり消化される糖質(パラチノース®)配合
ゆっくり消化吸収するということから、パラチノース®という糖質は運動の持続力に貢献できるのではないか?という着想を持ち、スポーツシーンに使ってもらえる商品を開発することになったのです。
水球の街、新潟県柏崎市に本社をおくブルボン
当社が本社を構える新潟県柏崎市は、水球が有名ということはご存知でしょうか。1964年の新潟夏季国体に柏崎市が水球の会場に選ばれたことをきっかけに、50年以上にわたり水球が盛んにおこなわれています。
当社では「心と体の健康づくり」をテーマとし、水球クラブチームのブルボンウォーターポロクラブ柏崎(ブルボンKZ)をはじめ、青山学院大学陸上競技部、ブルボン・ユースジュニア・ダンススポーツチーム(ブルボンDST)などのスポーツ活動をサポートさせていただいております。
そのなかで、菓子メーカーとしてアスリートに貢献できる機能性の高い商品を開発できないかということでスポーツ向け商品の開発に至ったという背景もあります。
糖質に着目!ブルボンのウィングラムシリーズ
ウィングラムシリーズは実際にアスリートが使う想定で開発され、青山学院大学陸上競技部の選手たちから多くのフィードバックを得て出来上がった商品とのこと。開発当時の2017年、箱根で行われた駅伝大会で優勝した青山学院大学。箱根9区を走った青学OBの池田生成さんは、なんと卒業後に偶然にもブルボンに就職をされたとのこと! 今回の取材では、池田さんが開発当時のお話とその使い方について話をお聞かせくださいました。
株式会社ブルボン 古宮山 邦喜さん(左)、池田 生成さん(中央)、田邉 学さん(右)
――まずゼリー飲料の「ハイカーボ300」について伺います。商品開発の経緯をお聞かせいただけますか?
池田さん : 青山学院大学陸上競技部時代に、ブルボンから「アスリート向けの商品を開発しているので、アスリートがどんな商品がほしいか教えてほしい」という要望をいただきました。その時に糖質が多く、カロリーが高いゼリーを作ってほしいというお願いをしました。
――容量180gに対して300kcalのエネルギーが摂取できるというのは、すごいですね!
池田さん : 市販のゼリー飲料の中でも突出してカロリーの高い商品だと思います。いわゆるカーボローディング(レース前に少しずつ炭水化物をセーブしておき、レース直前に普段より多めに炭水化物を摂取することで、通常よりも多くのエネルギーを体内に蓄える調整法)を調整期にオススメしています。 でも、実は本当に飲んでもらいたい方法は別にあるんです。
エネルギー貯蓄量を増加!追い込みトレーニングの直後にハイカーボ300を
池田さん : 持久系スポーツをされる方にぜひオススメしたいハイカーボ300の摂り方は、実は追い込んだトレーニング直後なんです。
池田さん : 糖質の場合はエネルギーが枯渇する状態まで追い込んでおき、一気に補給すると糖質の貯蓄量の総量が拡大するとされています。激しいトレーニングをした直後におにぎりを2個食べるというのでも可能ですが、ゼリー飲料の方が持ち運びの簡単さや飲みやすさの面で良いのではないかと思います。
池田さん : その意味でも、持久系の運動をされる方には、運動直後はプロテインよりまず糖質を摂ることをオススメします。ハイカーボ300にはクエン酸も入っていますので、運動後の疲労回復にも効果的です。リカバリーと運動能力向上に貢献しますので、レース直後や追い込んだ練習直後にぜひ摂っていただきたいと思います。
ハイカーボ300(左)、エナジックウォーター(右)
持久系スポーツの給水に、エナジックウォーター
一般のスポーツドリンクは砂糖が入っているので、飲むと血糖値が急に上がり、短期間にエネルギーを使ってしまいます。
ウィングラム エナジックウォーターの特徴であるパラチノース®は、体内でゆっくりと分解する特徴を持っているため、血糖値が上がりにくく、長時間体を動かす持久系スポーツに適しているとされます。甘みも砂糖の半分ほどで、ウィングラムシリーズはどれもスポーツ時に飲みやすいように、ほどよい甘さに調整されています。
――飲み方で気をつけた方が良いことや、コツはありますか?
池田さん : 運動中に飲むことを想定して作られているので一度に大量に飲むことはしない方が良いですね。あと、お腹が弱い方は、ウォーターローディング(運動前から定期的な水分補給を行い、体を水分で満たすことで、運動中の体温上昇を抑えるための水分補給法)の際に3~4回にわけて少しずつ飲んでいただくことをオススメします。
池田さん : 商品がアスリート向けとして開発されたこともあり、飲料ひとつとっても気にされる選手が多いです。安心して飲んでいただくためにアンチドーピング認証をとっています。
――どんな方に使ってもらいたいですか?
池田さん : マラソンに限らず、トレイルランニングや登山など、長時間運動をされる方すべての人に使っていただきたいですね。
お菓子メーカーとして、運動時に感じる味にもこだわり
青山学院大学陸上競技部の選手や水球選手の皆さんの意見を取り入れながら、何度も商品設計を重ねたそうです。ゼリー飲料もスポーツドリンクも、安静時に摂取するのと、スポーツの最中や直後に摂取するのとでは、味の感じ方が違います。そのためアスリートの皆さんにスポーツの最中にも摂取してもらい、運動中の飲みやすさにもこだわったとのことです。
糖質の“量”と“質”にこだわったウィングラムシリーズ
ブルボンがつくる商品のコンセプトは「心と体の健康づくり」。お菓子で美味しさや癒しを感じてもらい心の健康を、そして、運動をサポートする商品で、体の健康づくりを。創業95年になる糖質を研究しつくしたブルボンだからできる、質の高いウィングラムシリーズ。取材の中でも、池田さんの負荷の高いトレーニングの直後に糖質量の多いゼリー飲料を飲むと貯蓄量が大きくなる、というお話は目からうろこでした。ランナーの皆さんも青学の選手のように、練習後にウィングラム「ハイカーボ300」を飲んでみてはいかがでしょうか。
※パラチノース®は、三井製糖株式会社の登録商標です