【シューズ解説】アディダス2021年新作!アディゼロシリーズを履き分け「ボストン10」「アディゼロジャパン6」「アディオスプロ2」「adizero Prime X」

シューズ Spolete Shoes Reviews

シューズアドバイザー藤原さんのランニングシューズを上手に履きこなすためのシューズレビュー!「adidas(アディダス)2021新作アディゼロシリーズをご紹介

アディダスの2021年新作「アディゼロ・シリーズ」のご紹介

みなさんこんにちは!シューズアドバイザー藤原です。
今回はアディダスのアディゼロシリーズが大幅アップデイトしましたね。どのように変わったのかも含めシューズチェックしました。

早速テストランナー藤原は、LTペースにて1キロ3分30秒、1200mを4本。4種類のシューズで行ってきましたのでレポートしたいと思います。

今回はどのシューズにも反発弾性の強いライトストライクプロが使用されていることが特徴です。

1本目:アディゼロ ジャパン6

前足部のみライトストライクプロが搭載された「アディゼロ ジャパン6」を履いてみました。やっぱり前足部に反発弾性を感じますね。かつてフルマラソン世界最高記録を出した、このジャパンのレガシーと言えるような接地感は残ったいい感触です。

正直これで4本できそうな感じですね。

アウトソールに自動車にも採用されるラバーであるコンチネンタルラバーが採用されていて、グリップと耐摩耗性はワークアウトでガンガン使っても問題無しでしょう。

2本目:アディゼロ ボストン10

あの世界最古のフルマラソンレース「ボストンマラソン」の名前を持ったその冠シューズ。今回からソールスタックハイトが前足部だけで15ミリも厚くなったのですが、それは入った瞬間に分かりますね。

グラスファイバー製のエナジーロッドの反発感、ガイド感は「アディオスPRO2」や「プライムX」を含めても、このシューズがガイド感を一番感じますね

ということで全体的に重厚になったこの感じは、私の場合LTペースからそれ以下のペース、むしろもう少し遅めのペースで履きたいなぁというフィーリングですね。

履き替えなしでアップからオンオフを入れるファルトレクなんかで使ったらいいシューズかもしれません。

3本目:アディゼロ アディオスPRO2

足入れのファーストインプレッションはセラーメッシュのフィット感がよりソックスのようにぴったりとした感覚になったなあと感じました。

今回からコンチネンタルラバーがつま先に採用され耐摩耗性も上がっております。

走り出すとその瞬間からはっきり設置とバウンドの感触が今までの2足とは全く違いますね。フルレングスのライトストライクプロミッドソールがなせる技です。

あとでスコアを確認すると、前の2足よりピッチが減ってストライドが出ていました。筋活動量も減った形で見た目の動きにも落差が見えますね。

しかしなかなかに柔らかい。もしかすると、この感触が「使えない」と感じるランナーもいるかもしれませんね。

4本目:アディゼロ プライムX

しかしこれはすごい、50mm!もはや厚底も厚底。かつてのギャルが入っていたあの厚底感があります。履いた瞬間は捻挫が心配なぐらいです。

ワールドアスレチックスのルール143で規定されているソールスタックハイトは40ミリ以下なので、このシューズは基本的にトラックはもちろん、公認ロードレースでは使用できません。じゃあどこで使うんだっていうのを確かめたいと思います。

走り出すと足の合剛性が高まって、捻挫の心配は要りませんが柔らかい。とにかく柔らかい!

そして全く進んでいる感じはないのですが、タイムを見るとこれがONなんですよね。

ぐにゃぐにゃなのでしっかりコアを安定させるような感じで、腰の位置を高く、真上からふむ感じで走り続けたのがよかったのでしょうか?

ピッチには変化がなかったのですがストライドが伸びていました。そしてピッチが増えた分アディオスPRO2より1200m合計のタイムも4秒ほど良かったですね。

インプレッションのまとめ

一つだけはっきり言えることは、3本目・4本目ともに最初の2足よりLSS(レッグスプリングスティフネス)が低く、足のスクワットの負け感がありました。まぁ体と足がその柔らかさと戦っている感じですかね。

特に「プライムX」の50mmスタックハイトのソールは、Dホーテのファールランとは似ても似つかず、かなりのふわふわの感触です。これがこのシューズのを使いこなす数最大のポイントになると思います。
プラスになるかマイナスになる彼はランナーの力量次第という事ですね。

カーボン製のエナジーロットに三つ又に分かれたエナジーブレードが搭載。分解像を見ると最早プラモデルで組み立てるのも大変なぐらいパーツがありますが、それは剛柔を同推進力につなげるか、メーカーの試行錯誤の賜物なんでしょうね。

ジャパン6について

それに対して「ジャパン6」は接地感あり。ピッチをコントロールしやすく履きやすい、誰でもウェルカムなテンポアップシューズです。

そして「アディオスPRO2」を使いこなしたいランナーも、テンポアップトレーニングで使って確かな接地感を育てたいシューズですね。

また、この感じが良ければランナーによってはこちらがレースデーシューズになると思います。

ボストン10について

「ボストン10」は事前の露出情報よりガイド感が強く、今までよりも相当しっかりとしたモデルになりました。こちらももちろん誰でも履けるクセのないテンポアップシューズですよ。

ピッチよりストライドを出し続けられそうなデイリートレーナー寄りのモデル。私にはもう少しゆっくりなペースランがフィットしそうです。今度はマラソンペースのペース走で使ってみたいです。

他社で言うと「ナイキ ズームフライ」や「ホカオネオネ カーボンX2」、このあたりのポジションのシューズであるかなぁと思っております。

サブ4を目指すランナーにぴったりがイメージです。

ちなみに私がもし次回、今回と同じトレーニングをするなら断然「ジャパン6」ですかね。このシューズでこのトレーニングをやりきりたいです。

もしかすると「アディオスPRO2」を最終本で使って、「ジャパン6」の自分にとっての優位性を確かめるのに使うかもしれませんね。

アディオスPRO2について

今回「アディオスPRO2」に履き替えて、ここから全然感覚が違いました。トレーニングでこの感覚が確かめられればレースデーシューズとしての信頼感も変わってきますからね。

私はこのシューズ。きたるフルマラソンレースで必ず1回は使いたいです。
そしてどこかで5キロのタイムトライアルで使って第1世代と比較してみたいと思います。

プライムXについて

そして「プライムX」は、正直その正体は謎なまま。50mmスタックハイトはレースで公認されませんがこのシューズの可能性は感じました。

どのように使っていくシューズなのか、などは7月あたまにタイムトライアルで使ってみようと思っていますのでその後レポートしたいと思います。そちらの動画もお楽しみに!

シューズアドバイザー藤原でした。

シューズ概要

adidas(アディダス) ADIZERO シリーズ

ADIZERO JAPAN 6(アディゼロ ジャパン6)

メーカー小売希望価格:14,300円(税込)
レギュラーフィット
シューレースクロージャー
一層構造のメッシュアッパー
テキスタイルライニング
ヒールにパッドを施した、Lightstrike Proクッショニング
重量:230 g(27cm 片足重量)
ミッドソールドロップ:8 mm(ヒール:27 mm / 前足部:19 mm)
Continental™ラバーアウトソール

ADIZERO BOSTON 10(アディゼロ ボストン10)

メーカー小売希望価格:15,400円(税込)
レギュラーフィット
シューレースクロージャー
テキスタイルアッパー
Lightstrikeクッショニング
テキスタイルライニング
重量:280g (27cm 片足重量)
ミッドソールドロップ:8.8mm (ヒール: 39.8mm / 前足部: 31mm)
Continental™ラバーアウトソール

ADIZERO ADIOS PRO 2.0(アディゼロ アディオス プロ 2.0)

メーカー小売希望価格:26,000円(税込)
レギュラーフィット
シューレースクロージャー
内側を補強したセラーメッシュ2.0 アッパー
テキスタイルライニング
Lightstrike Proクッショニング
重量:210g (27cm 片足重量)
ミッドソールドロップ:10 mm (ヒール:39.5 mm / 前足部:29.5 mm)
Continental™ラバーアウトソール

ADIZERO PRIME X(アディゼロ プライム X)

メーカー小売希望価格:36,300円(税込)
レギュラーフィット
シューレースクロージャー
セラーメッシュ 2.0 アッパー
カーボンヒールプレート
エナジーロッド
Lightstrike Proクッショニング
重量:250g (27cm 片足重量)
ミッドソールドロップ:8mm (ヒール: 50mm / 前足部: 41mm)
軽量ラバーアウトソール

シューズアドバイザー藤原 (F-shokai)

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プロフィール

  • シューズアドバイザー 藤原岳久

    平塚市より藤原商会は、ランニングを豊かにする活動中!

    ランニングシューズフィッティングアドバイザー。
    ランナーのシューズ選びをサポートする“お買い物ツアー“の開催や、シューズ販売員に向けた研修の実施など、買う人と売る人の双方を支えトータルプロデュースする『藤原商会』の代表。フルマラソンの自己ベストは2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)。

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