【シューズ解説】ミズノ「ウェーブリベリオン」を市民ランナーが履いて5Kタイムトライアル!! ズバリ"Mizuno Wave Rebellion"は扱いやすい“準“スーパーシューズ!
シューズアドバイザー藤原さんのランニングシューズを上手に履きこなすためのシューズレビュー!「mizuno(ミズノ)Wave Rebellion(ウェーブリベリオン)をご紹介します。
ミズノ「ウェーブリベリオン」のご紹介
みなさんこんにちは。ジャストフィットのお手伝い藤原商会代表のシューズアドバイザー藤原です。
今回は、SUB3請負シューズ、ミズノ「ウェーブリベリオン」のご紹介です。
おっと、「SUB3なら関係ないや。」っていう方々。
先日5 kタイムトライアルで市民ランナーの方々にこのシューズを使ってもらった感想も動画の後半にお届けしますので、参考にしてください。
誰でも楽しめるレーシングシューズ
SUB3請負シューズと言いつつ、ウェーブリベリオンは使う場所がフルマラソンでなければ、どなたも楽しめるシューズであることは間違いありません。
ナイキベイパーフライのようなトップアスリートを標準に合わせたものづくりではなく、「バウンドもあって機能性も高いけど、使う人を選ばない厚底レーシングシューズがあったらいいな」というニーズに応えたのが、まさにこの「ウェーブリベリオン」だと思います。
グッドポイントは3つ
まずは1つ目は、「素材」。
「ミズノエナジーライト」という、ポンポンとバウンドする反発弾性の高いミズノ独自の素材。それと共に、カーボンプレートではなくて「グラスファイバー製ミズノウェーブプレート」を選択したことだと思います。
この遅延のないバウンド感は、ほぼ全面に配置されたグラスファイバー製のミズノウェーブとのコンビネーションそのもの。使う人を選ばない感覚は、ここからきていると言ってもいいでしょう。
グッドポイントの2つ目は、「アッパー」
アッパーはなんと25代続く定番モデルウェーブライダーと同じラスト。レーシングスペシャルラストではなく、あえて25年の試行錯誤が形になったような、しっかりアッパーが好感です。
極力縫い目や補強のないミニマルなアッパーになっていますが、ヒールカップがしっかりしている感じはデイリートレーナーの安心感と、レーシングな軽量感がバランスよく詰まった、まさにSUB3レーシングシューズって感じです。
でもSUB4のランナーだって、ご本家ウェーブライダーと天秤にかけて、こちらの方が快適なら「ウェーブリベリオン」をレースデーシューズにしてもいいかもしれませんね。そのぐらいのしっかり感のあるアッパーになっていると思いますよ。
グッドポイント3つ目は、「グリップ」
ジャパンレーシングの象徴。「G3ソール」のグリップをあげたいです。アウトソールに付いたグリップ、G3ソールはジャパンレーシングそのもの。
蹴り出すたびに、バリバリと感じるこのグリップ感は海外メーカーにはない良さですよね。ソール外周を縁取るような意匠にすることで、今回は耐久性も追求したものになっています。
ハーフや10キロ5キロの距離なら、誰でもメリットを感じるシューズ
とにかくこのウェーブリベリオンの良さは、遅延のないバウンド感だと思います。結果として、スイートスポットも広く、それをコントロールするランナーも選ばない感じですよね。
私はマラソンペースのランニングでよく使います。シューズの重量感自体は、感覚的にも、そして実際のタイムにも大きく反映されているわけではないのですが、とにかくこのバウンドは心地よくて、いいリズムで走れるんですよね。
サブスリーランナーばかりでなく、サブ4ランナーでもこのクセのなさはOK!
ハーフや10キロ5キロの距離なら、どなたもこのシューズのメリットをもっともっと感じることができるでしょうね。
テスティングイベント「ミズノ5kタイムトライアル」を開催!
さて12月某日。「ミズノ5kタイムトライアル」を開催!ミズノさんにウェーブリベリオンをお借りして、参加者の方にもシューズを使って試してみるテスティングをしてもらいました。
皆さん、それぞれの目標に向かってタイムアタックしてもらいましたが、これがなんと参加した方の6割弱の方がパーソナルベストを更新したんです!
特に「1キロ4分〜4分30秒くらい」のペースで走ったランナーの方々に、顕著な傾向が出ました!そのペース結果を見ると、まるでSUB3ペース。やはりこのあたりのペースにハマるシューズなんですかねぇ。
ではちょっと皆さんの素直な感想も聞いてみましょう。
ランナーA「クセがないと言うか。今でいう厚底よりは全然接地感も良いし、グリップがすごい良くて、自分の力が最後まで粘れる。どんな状況でも路面に適応できそう。フルマラソンに使用したいと思います。」
ランナーB「履いた時は固いなという気がしたのですが、走り出してみると良く跳ねる。前に自然とコロンと行く感じでよかった。」
ランナーC「クッションや前方へのガイドも感じられて、短い距離でも良い感触だったが、長い距離も試してみたい。」
ランナーD「前に行くので、ツンのめりそうでした。」
ランナーE「サクサク行く感じが走りやすくて気持ちよかった。」
ランナーF「グリップが効いていて、うまく地面を蹴ると前へ行く感じがした。」
ランナーG「うまく跳ね返って、速く走れて気持ちよかった。」
ランナーH「沈む感じではなく、ポンポンと跳ねる感じがすごくよかった。」
バッドポイントはグッドポイントの裏返し
そんないいことずくめのウェーブリベリオンですが、バットポイントはグッドポイントの裏返し。
アッパーが、定番モデルウェーブライダーのラストであることで、親しみやすさ安心感があるものの、ややレーシングっぽいフィーリングに欠けるアッパーと感じることも。これは好みが分かれると思います。
またバウンドは、いわゆるMAXクッションのフワフワした潮流ではなくて、ミズノらしいクイックリバウンドのミッドソールです。アッパーの感じと合わせてエリート市民ランナーやトップランナーにはちょっと物足りないかもしれませんね。
ただそれは半面、一番速いスピードで走ろうというより、テンポアップペースあたりがちょうどいい助力感ではないかと感じます。
私ならLTペース、マラソンペースでよく使いますが、よりゆっくりのマラソンペースの方が快適なフィーリングといった具合です。
まとめ
このしっかり感と、適度でコントロールしやすい反発バウンドは、SUB3とか関係なく、初めてのテンポアップシューズや、レースデイシューズにも合うのではないかと感じます。
そして何より19,800円の価格。昨今3万円近い高価格シューズの中、この機能性でこの価格はリーズナブルでおすすめです!
シューズアドバイザー藤原でした。
シューズ概要
MIZUNO(ミズノ) WAVE REBELLION(ウエーブリベリオン)
メーカー希望小売価格:19,800円(税込)
重量:約235g(27.0cm片方)
ドロップ:8mm
シューズアドバイザー藤原 (F-shokai)
お買いものツアーを毎週湘南ひらつかのオフィスにて開催中です!
動画でご紹介中のシューズももちろん試し履き可能です