【ランレシピ! 〜ダイエット編〜】ランニングで痩せない!? 食物繊維をしっかりとって、ダイエット+疲労回復を!
ランニングを続けているけれど痩せない、というみなさん!つい最近まで続いた暑さが駆け足で過ぎ去り、走るのに快適な気候がきたと思ったら、もう大会シーズンに突入です。ダイエットは意識しつつ、トレーニングの疲れはちゃんととって本番にのぞみたいですね。そんなときにとるべき栄養素と、季節にぴったりの一品を紹介します。
スポリートでは、今回ダイエットに効果的といわれる食物繊維がたっぷりの「きのこ」のランナー向けの食べ方をとりあげます。
鶏ささみピザをはじめとしたレシピシリーズでおなじみの、フードコーディネーター本田 淑美先生にお話をうかがいました。
- ランニングで痩せないという方!脂肪燃焼という前に「食」からアプローチを!
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食物繊維をたっぷりとると、ランナーにとってどんないいことがあるのか。そしてランナーが疲れをとりたいときに、注目すべき栄養は何なのかをお伝えします。もちろん今回も、簡単でおいしくいただけるアレンジレシピ付きです!
きのこは秋が旬。使いやすく、冷凍保存もしやすい食材
通年出回っているきのこですが、天然のきのこは秋が旬。
スーパーなどで売られているきのこは、水洗いをせずそのまま使うことで料理が水っぽくなるのを防げます。
炒め物に煮物、炊き込みご飯、そしてサラダと料理に使いやすいきのこ類は、冷凍保存ができます。調理に使うときは、凍ったまま加熱するだけ。冷凍することで栄養も旨味も増すといわれているので、まとめ買いがしやすいですね。冷凍するときは、すぐに使える大きさにカットしてジッパー付きの袋などで保存すると使いやすいです。
きのこの栄養をちゃんと知ろう!
きのこは食物繊維が豊富で整腸作用もあり、低カロリーでダイエットには欠かせない食材。そして、疲労回復に役立つビタミンB1をはじめ、エネルギーを作るビタミンB群も豊富です。低カロリーという印象の強い食物ですが、ビタミンB群が豊富な点もランナーにとって見逃せません。ポイントとして押さえておきましょう。
お酢と疲労回復
疲労回復に役立つとされているクエン酸は、酢や柑橘類に含まれる酸味のひとつ。
人間が生きていく上で重要なエネルギーをつくり出すために、必要不可欠な成分です。
お酢は、酢の物や漬物など、古くから料理に使われてきた調味料。そして誰もが一度は、「お酢は体にいい」と耳にしたことがあるでしょう。
実際、酢に含まれている酢酸、クエン酸、アミノ酸は、疲労回復やダイエットに効果があるといわれていて、 酢酸には脂肪の蓄積を抑える効果が期待できます。ランナーの皆さんには、うまく食事に取り入れてほしいですね。
だからといって、お酢をそのまま飲むのは危険です。酢酸が胃を刺激してしまうので、薄めたり、食材と混ぜたりしていただきましょう。中華料理のような油っぽい料理にお酢をひと振りすると、さっぱりとした味わいになり、食べやすくなります。
アレンジレシピ【鶏ときのこの甘酢炒め】
ランニングで消費したエネルギーの回復に、きのこと鶏肉の炒め物はいかがですか?
ビタミンB群と食物繊維が豊富なきのこと、高タンパク低カロリーでランナーからの人気も高い鶏むね肉を、食が進む甘酢でさっぱりと仕上げます。
やわらかな鶏むね肉ときのこを香りに、食が進みます。
材料 2人分(306kcal)
- 鶏むね肉 1/2枚
- しめじ 1株
- まいたけ 1株
- 人参 4cm程度
- かぼちゃ 40g
- 片栗粉 小さじ2杯
- 塩 少々
- コショウ 少々
- 合わせ調味料
- きび砂糖(または上白糖) 大さじ1杯
- しょうゆ 大さじ1杯
- みりん 大さじ1杯
- 酒 大さじ2杯
- 酢 大さじ2杯
- サラダ油 小さじ2杯
作り方
- 鶏むね肉は、ひと口大のそぎ切りにし、塩、コショウ、片栗粉をまぶす。熱湯(分量外/ 500cc程度)で1分ほどゆでて取り出す。
- しめじとまいたけは石突きを切り落とし、手で小房に分ける。人参とかぼちゃはせん切りにする。
- フライパンでサラダ油を熱し、2のきのこ類をフライパンの底に広げるように入れる。ときどき混ぜながら、強めの中火できのこがややしんなりするまで、2~3分加熱する。
- 3のフライパンに2の人参とかぼちゃを加えて1分ほど炒め、合わせ調味料を加えて、汁気がなくなるまで炒める。
作り方のポイント
鶏肉は、片栗粉をまぶすとつるんとした食感を楽しめます。 鶏肉は、片栗粉をまぶすとつるんとした食感を楽しめます。
ひと手間かけて鶏肉を下ゆですると、ふんわり柔らかく仕上がります。 ひと手間かけて鶏肉を下ゆですると、ふんわり柔らかく仕上がります。
きのこを炒めるときは、触りすぎに注意。水分が出てきてしまいます。フライパンの底に広げて焼き付けるように加熱をし、少し焼き色がつく程度で仕上げるときのこの香りが活きます。