アンバサダーリポート「カツサプ カツオ・ペプチドで30kmの壁を打ち破れ。」
42.195kmという長い距離を走るフルマラソン。 30kmの壁で挫折しないためにサプリメントを活用してみてはいかがでしょうか。 今回は「カツサプ」という長距離持久系サプリメントを実際に使ってみてその効果をリポートしてみたいと思います。
30kmの壁とは
「30kmの壁」をご存知でしょうか。
人は運動するとき糖質などを主なエネルギーにしています。しかし事前に体内に蓄えられる糖質量には限界があるためフルマラソンであれば30kmくらいでエネルギーが枯渇してしまいます。そのため30kmを過ぎたあたりから急に足が止まってしまう、これが30kmの壁です。
この30kmの壁を乗り切るためにはスポーツドリンクで「水分」や「電解質」を、エネルギージェルで「エネルギー」を、さらには持久力をアップさせるための「アミノ酸」「クエン酸」などを補給していく必要が出てきます。
と言いながら実は私、過去3回フルマラソンを完走していますがレース中はスポーツドリンクだけでランニング用のサプリメントは飲んだことがありませんでした。サプリメントが良いというのは知っていてもその真価が問われるのは30kmを過ぎた後、練習で気軽に試すのが難しいのも事実。そこで前回ちょうどApple Watchのリポートで30km走ったのでそれを比較対象にしてランニング用サプリメントの検証をしてみることにしました。
まずは準備
今回試すのはスタミナ・スポーツ株式会社の「カツサプ」
カツオから抽出したカツオ・ペプチドという成分が乳酸の分解を促進させてエネルギーに再利用する事で長時間走り続けられるというもの。果たしてそんなうまい話があるのでしょうか・・・。
一袋を溶かすのに必要な水の量は約60ml。レース本番で携行する事を想定し100mlくらいの使い捨てペットボトルを用意しました。今回使用したのは明治のR-1ヨーグルトドリンクの空ボトル。
半分くらいまで水を入れ、カツサプを一袋投入。
グレープフルーツ風味という事でポカリスエットに似た香りがしました。
いざ出発
ランニングコースに向かうまでのウォーミングアップ中に飲んでみました。ペットボトル用のごみ箱があれば飲み終えた容器をすぐに捨てられるので便利です。
味は・・・ほんのりと苦味のある柑橘系。
先ほどフルマラソンではスポーツドリンクしか飲んだ事がないとお話しましたが、私は練習時は極力糖質ではなく脂質を燃やして走るロカボランナー。練習の前日の夜に炭水化物を抜き、当日の朝は食事を抜きます。(あくまでも練習の時だけです、本番レースでは脂質と糖質を効率よく燃やす工夫をしているのですがそれはまたの機会に)なので低糖質の状態でカツサプが分解するための乳酸がちゃんと出ているのかという不安もありました。そこでちゃんと効果が感じられるよう、前回と同じスピードで走って心拍数が低く抑えられるのかではなく、前回と同じ心拍数で走ってどこまでスピードが上げられるかを検証してみることにしました。
カツサプを飲んでから約10分後、スタート地点に到着。ペースやタイムは意識せず自分の感覚を頼りに一番走りやすいスピードで走ってみる事にしました。体感ではカツサプを飲んでから約30分後、3kmを過ぎたあたりから効果が感じられたように思います。心拍系の負担はいつもと同じなのですが足がいつもより速く動いていることが実感できました。
その結果、前回のスタート時ペース(5分40秒/km)を大幅に上回るほぼ本番ペース(5分/km)から入り最初の10kmを50分フラットで走ることができました。そこから上り坂が続いた事もあり少しペースは落ちましたが30km走り終えた最終的な平均ペースは5分10秒/km。全体では前回から11分以上タイムを短縮するという出来すぎた結果となりました。
本番に近いペースでの30km走でカツサプ1本という量が適正だったのかは分かりませんが、公式サイトのアドバイスによるともう1本くらい飲んだ方が良かったかも知れません。終盤の22~3kmくらいからは多少すねのあたりに痙攣の前兆のような張りを感じました。
カツサプは本番で飲む事を想定したサプリなので1本990円と少し高めですが機会があれば2本あるいは、途中で追加しての検証もしてみたいですね。
ちなみにカツサプの効果を最も実感したのは、走り終わった後の筋肉痛がほとんどなかったことです。前回よりも運動の強度が上がっていたのでそれなりに筋肉痛を覚悟していたのですが、体感としては前回の20~30%くらいでした。
ただ筋疲労が少ないという事は筋破壊からの超回復があまり期待出来ないということなので、練習で多用するとトレーニング効果が得られない恐れもあります。やはりカツサプはレース本番で限界に挑むためのサプリです。
本番でいきなり初めてのサプリを摂取するのはリスクが高いのでまずはレース前のリハーサルで試してみる事をオススメします。