【絶景ラン】見せる鉄橋にして、魅せる鉄橋。東京ゲートブリッジ。

特集 絶景ラン

ランナーにはそれぞれ、走る理由がある。それはどんな理由でも良い。ある日の昼下がりに訪れた新木場駅で、男はふと思い付いた。都会の喧噪の中で生きるからこそ、走る時間は絶景と並走してみたい…と。今回の舞台は東京ゲートブリッジ。橋で見ることができる絶景とは、一体どんなものなのだろうか。

全国各地、あるいは世界中に”絶景”と呼ばれるスポットがある。あっ!と驚くような景色や目を奪われる景観のことだ。一方、東京都はオフィスビルが立ち並び、日本で最も人口が多い。そんな東京都には、絶景と呼ばれる景色はあるのだろうか。様々な景色に注目して走ってみれば、実は色々なところに”絶景”が見えてくる。

埋立地の架け橋を走る。

東京湾に浮かぶ埋立地を結ぶ大橋は、陸路として活用されている。一般的には東京ゲートブリッジと呼ばれているのだが、多くの人からはその姿が恐竜が向かい合うように見えることから『恐竜橋』の愛称で親しまれている。夜になると美しい変貌を遂げると聞き、実際に走ってみることに。

この昇降口から東京ゲートブリッジに登ることができる。エレベーターを使い、8Fまであがるといよいよ今回のメインコースとなるゲートブリッジの歩道へと到着する。9Fには展望台もあるので、時間がある方は是非。ちなみに、最終入場時間は16:30で、通行時間は17:00までとなるので注意が必要だ。

片道約2kmほどの歩道は、対岸に降りることはできないようで、往復にして約4kmほどのコースということになる。 歩道は綺麗に舗装されており、橋の構造上緩やかな昇降はあるものの、決して走りにくいという印象は感じなかった。むしろ人通りは少なく、快適だ。

眼前に広がるパノラマ風景が、美しい。なるほど、この橋はこういう見せ方もしてくれるのか、と感嘆した。時間の経過とともに変化する風景に心を打たれながら、走り込んでいく。人工的な橋梁と、徐々に移り行く景色の風合いが、絶妙に噛み合っているように感じた。

折り返しを迎える頃には、すっかり日も暮れ始めていた。段々と明かりが灯る街並みの先には、観覧車が色をまとった姿で迎えてくれていた。きっと先ほどまでも注意してみていれば気付いたであろうが、それでは意味がないようにも思える。満を持して一番輝く姿を私に見せてくれたのだと思うと、グッと力が湧くようだった。

若洲公園でもう一走り。

さて、約4kmの歩道往復を終えたのだが、まだ走り足りない気持ちもあった。なのですぐ目の前の若洲公園を走ることに。公園の外周を走ると、キャンプをする人の姿や焚き火の鮮やかな橙色が目に入ってきた。また、公園外の歩道は比較的街灯の明かりも強く、夜間でも走りやすさを感じることができた。

公園を走っていると、周囲はお目当ての夜に。昼間に見た恐竜は、一体どんな姿を魅せてくれるのだろうか…。はやる気持ちを抑えて、ペースを乱さずにスタート地点に戻る。と、そこにはキラキラと輝く2匹の恐竜と、白熱灯の光が反射する美しい水面があった。沈み行く夕焼けが名残惜しそうに顔を出しているのもまた美しい。

今回の絶景ランは幕を閉じたのだが、終わってみれば色々な発見や絶景をこの目に押さえることができた。そのため、気持ちの面でも充実したランニングだった。さらに、クールダウンの間、私の目を奪い続けた恐竜が夜の空に負けじと発光する姿は、体の芯から不思議と活力が湧き上がらせてくれた。

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