【壁を超えたい人へ】吉田健志43歳 サブ3.5達成への道のり! その1 プロローグ編

特集 吉田健志43歳 サブ3.5達成への道のり!

スポリートがランナーの挑戦を応援する本企画。今回は、サブ3.5を目指すランニング歴10年の吉田さんのチャレンジを追いかけます! フルマラソンの自己ベストが3時間39分の吉田さん。立ちはだかるサブ3.5の壁を突破することはできるのでしょうか…!?

第一回目の今回は、吉田健志さんのこれまでのランニング歴をご紹介。走り始めたきっかけや、フルマラソン経験について聞きました。もう10年ほどランニングを続けてきてフルマラソンも10回以上完走している吉田さんですが、サブ3.5の壁はなかなか手強いと感じている様子。読者のみなさんのなかにも、同じような悩みを抱えている人、結構いるのでは?

吉田健志さん

採用コンサルティング事業を行うジャンプ株式会社でコンサルタントとして働く43歳。ランニング歴は約10年で、フルマラソン出場回数はこれまでに10回以上。自己ベストは3時間39分。サブ3.5の壁突破を目指して、10月28日に開催される横浜マラソン2018に挑戦!

ダイエットのために始めたランニングが、欠かせない日常に

──ランニングを始めたきっかけを教えてください!

走り始めたのは2008年ごろ、今から10年前くらいだから…当時は33歳ですかね。30代に入って少し経つと、いわゆる中年太りが気になり出すじゃないですか…(笑)。だから、もともとはダイエットのために走り始めたんです。

──今はかなりシュッとされているのであんまり想像がつきません。

当時は今と違う会社で営業の責任者をやっていて、深夜まで働く日も多く、会社での飲み会もしょっちゅう。不摂生が祟って、今よりかなり太っていたんです。ダイエットにも成功して、走り始めてから1年間で10kgくらい痩せました。

──1年で10kg…! すごいです。ダイエットのために走り始めたランニングが、どんなふうに日常になっていったのですか?

まず、「毎週土曜日と日曜日の午前中は必ず走る」と決めて走っていました。今でもこのリズムは続いていて、土日をメインに走っています。最初のころは、荒川の河川敷を2〜3km走るという感じで、そこから少しずつに距離を伸ばしたり、フルマラソンにも挑戦するようになりました。今ではだいたい10km〜20km走ることにしています。今では、走らないと気持ち悪く感じるくらいランニングが日常になりました。

──フルマラソンに挑戦するようになったのはどうしてだったのでしょう?

ランニングを始めて半年ほど経ったころ、担当していた会社の社長さんがランナーで、「長野マラソンに出てみない?」と声をかけてもらったのがきっかけです。「人生に一度は富士登山」と同じような感覚で「フルマラソンってどんなもんなんだろう」と興味を持ちました。それで、その社長さんと一緒に長野マラソンに出場したのが初フルマラソンです。

──初フルマラソン、どうでしたか?

死ぬかと思いましたね…はい。もう最後のほうとか両膝は痛いし足ガクガクだし。とにかく苦しくて、25km過ぎくらいからは本当にやめたいと思っていました(笑)。

──それでも、初フルマラソンのあとも何度も大会に挑戦されているのですよね。つらかったけれど、それを上回る何かがあったということですか?

やっぱり、ゴールした瞬間の達成感はものすごかった。あのときの感覚は今でも忘れられません。そして何よりもすごいと感じたのは、沿道で応援してくれる人たちからもらうパワーの大きさ。こんな見ず知らずの僕を応援してくれるんだ…って、感動しました。だから、大変だったけれど「苦しい先に喜びがある」みたいな快感を覚えちゃって。「もう走りたくない」とは思わなかったですね。

──ちなみに、初フルマラソンのタイムはどれくらいでしたか?

4時間8分です。…初めてにしては、結構いい感じのタイムじゃないですか?(笑)
「つぎはサブ4目指して頑張ろう」みたいな気持ちも、その後また挑戦してやろうという後押しになりました。

──初めて参加した長野マラソン以降、どんな大会に参加してきたのですか?

大阪、霞ヶ浦、金沢、横浜、さいたま国際、ホノルル…など、10回以上フルマラソンを走っています。ここ数年は年に2回はかならず大会に出るようにしているんですよ。

──現在の自己ベストは3時間39分とのことですが、いつ達成したのですか?

2016年のさいたま国際マラソンです。初めて完走したときの記録から30分ほどタイムが縮まっています。でも、コツコツと記録を伸ばしていったわけではなくて、僕の場合は本当に記録にバラつきがあるんです。

──身体のコンディションや、コースとの相性によってタイムに差があるということですか?

テンションの差ですかね…(笑)。前日とかに飲んじゃったりするともうね…。マラソンって、地方の大会も多いじゃないですか。そうすると、ついつい前日の夜に飲み食いしちゃうことがあって。でも、「この大会は絶対やってやるぞ!」と気合を入れて自分なりにコンディションも意識すると、ベストが出ることがあったんです。だから、今回はマジで狙いにいきますよ。

──これまでは、フルマラソンを意識した練習などしていましたか?

じつは、大会を意識してトレーニングすることはこれまでにほとんどなかったんです。とにかくずっと「毎週土日にだいたい10kmずつ走る」ことを続けるのみ、という感じで、基本的にずっと同じスタイル。でも、サブ3.5の壁を超えることがずっとできなかったし、きちんとフルマラソンに向けた練習を積んでみたいな〜とも思っていたので、今回スポリートでアドバイスしてもらえることになって楽しみな気持ちが大きいですね。

──逆に、不安なことはありますか?

これまでのレースでは、序盤に飛ばして貯金を作っておいて、後半はスピードダウン…という展開だったんです。だからきっとトレーナーさんに「それじゃだめです。5分ペースを42.195km続けてください」って言われるんだろうなあ…というのが怖い(笑)。
それと、以前にも横浜マラソン走ったことがあるのですが、つらくなってくる中盤以降のタイミングでしばらく高速道路を走るんです。その間は沿道からの声援もないので、気持ちの面でちょっと不安ですね。

──サブ3.5を達成できたら何をしたいですか?

なんですかね〜、ゴールしたらとりあえず飲みまくります(笑)。走ったあとのビール最高じゃないですか。それで、目標達成できたことをSNSで報告したいです。

──最後に、吉田さんがランニングを続けてきたことで良かったと感じることはどんなことですか?

ランニングは、続けるほどタイムが縮まっていきます。「やり続ければ成果が出る」「壁を乗り越えればその先で何かを得られる」みたいなことって、なんとなく理解しているつもりでも、実感できることってなかなかないじゃないですか。だから、ランニングやマラソンへの挑戦を通して身をもって体感できたことはとてもよかったなと感じています。仕事で大変なときも、「今は30km地点の壁なんだ!」と、マラソンに例えて自分を奮い立たせることもできますし。あとは、走ったあとに食べる飯はうまい。これって純粋に幸せなことだなって思います!

サブ3.5への挑戦が始まる…!

ダイエットのために始めたランニングが、今では欠かすことのできない日常になっている吉田さん。初フルマラソンでサブ4目前の記録、自己ベストは3時間39分…と、かなりのポテンシャルの持ち主ですが、やっぱりサブ3.5の壁はかなり厚いと感じているとのこと。これまで大会などは意識せず、自分で決めたルールを守って着々と走り続けてきた吉田さんが、今回はスポリートで一緒にトレーニングを積むことで、タイムを縮めることができるのでしょうか…!? 挑戦が始まります!
次回からは、さっそくトレーニングの模様をお伝えしていきます。お楽しみに!

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