ピッチ走法とストライド走法、それぞれのメリット
ランニングをする人はピッチ走法とストライド走法という言葉を聞いたことがあると思いますが、どんな走り方かご存知でしょうか。それぞれの走り方に特徴とメリットがあるので、どちらの走法が自分に向いているのか考えてみませんか?
ピッチ走法とストライド走法、それぞれの走り方に特徴とメリットがあります。どのような走法かしっかり理解したうえで自分に合った走り方を選べば、ランニングがもっと充実したものになるかもしれませんよ。
ピッチ走法ってどういう走り方?
歩幅を比較的小さくし、その代わりに脚の回転を速くするのがピッチ走法です。メダリストの高橋尚子選手や以前活躍した瀬古利彦選手がこの走法を取り入れていたので、この二人の走り方を見てみればピッチ走法がどんなものがよりはっきりわかると思います。
日本人に合う走り方
日本人は体格が小さく、歩幅も狭いので、「日本人にはピッチ走法が向いている」というのが定説になっています。日本人の体格はマラソンには不利と言われていましたが、細かく数多く走るこの走法で、世界に通用する成績を上げてきているのです。
ピッチ走法のメリットは?
ピッチ走法のメリットは歩幅が少ないので筋肉や体への負担が少ないことです。また、 上下運動もストライド走法に比べて少ないので、少ないエネルギーで走れることができると言われています。少ないエネルギーでランニングする能力のことをランニングエコノミーと言いますが、ピッチ走法はランニングエコノミーが優れた走り方なのではないでしょうか。
ストライド走法ってどんな走り方?
ストライド走法とは、ピッチ走法と反対に、歩幅を大きくとる走法のことです。歩幅を大きくするため、ピッチ走法に比べて歩数は少なくなります。全身の筋肉をバネのように使い、飛ぶように走るのが特徴です。
ストライド走法ってどんな人に向いているの?
ストライド走法は着地の際の体への負担が大きく、ある程度の筋力が必要になります。体格が大きく手足の長い外国人のマラソン選手がこの走法を取り入れていることが多く、日本人にはあまり向いていないと言われてきましたが、野口みずき選手がこの走法で素晴らしい成績を収めています。膝や足首への負担もあるので、初心者にはあまり向かない走法とも言えます。
ストライド走法のメリット
ストライド走法のメリットは1歩の幅が大きくスピードが出しやすいことです。筋肉が付けば1歩の幅が広くなり、その幅でピッチを上げることによってタイムを縮めることもできますので、上級者はストライド走法を意識してランニングしてみるのもいいかもしれません。