秋と冬、ランニング中の汗対策
夏の暑さとは一転して、涼しくなり走りやすくなる秋や冬。しかし、季節に関係なくランニング中は汗がたっぷり出ます。夏場と違い、寒い時期の汗は放っておくと「低体温症」になる危険が。秋・冬に最適の「汗対策」をして、快適なランニングを目指しましょう。
寒い季節のランニングの際に、一番気をつけたいのが「汗による身体の冷え」。夏の汗は、かいてもすぐに乾いていきますが、秋・冬はウェアを着こんでいるため、シャツに染みこんだ汗の発散が非効率になっている場合がほとんどです。走っている最中は問題がなくても、ランニングやマラソンの後半に歩いたりしただけで急に身体が冷えてしまい、「低体温症」に陥る場合がありますので、季節に合わせた汗対策を取っていきましょう。
身体を一気に冷やす、秋冬の汗にご注意を
ランニングシーズンが本格化し、涼しさもあいまって走りやすくなるこの季節。走り始めはまだ寒いからと着こんでいると、ランニング中の汗で身体を一気に冷やす事態に……。
汗で体温が奪われ「低体温症」になる危険が
通常、人間の体温は36℃ほどで安定していますが、外気の影響や冷えた汗で体温が35℃以下になってしまうと「低体温症」になってしまいます。寒い時期のランニング・マラソン中は、外気の低さに加え、ウェアに汗が付着しても乾きづらくなり、体温低下に拍車がかかるので注意が必要です。最悪、意識レベルの低下や不整脈、筋肉が硬直して動けなくなるなど症状が出ますので、しっかりと対策をしましょう。
汗冷えさせない! 3つの効果的な対策方法
秋や冬のランニング中の汗をうまく発散させるには、着用するものに気を配って。「低体温症」を防ぐ、たった3つのポイントをご紹介いたします。
綿素材やヒートテック系のウェアは避ける
寒い時期のランニングには、綿やヒートテックなどの素材のウェアを着て、身体を暖めがちになります。ですが、これらは保温性があっても汗を発散する機能が十分ではないため、汗冷えを引き起こす可能性が。なるべく着用は控えましょう。
汗対策に効果あり! インナーシャツを活用
スポーツ専用のインナーシャツを着るようにしましょう。肌から汗を吸い取り、ランニングシャツに吸わせながら、汗の逆流を防ぐ役割があるので、肌に汗が再密着せず、身体の冷えを最小限にすることができます。
雨の日に走るならウィンドブレーカーを着て
雨のシーンのランニングには、レインウェアを着て走った経験のある人も多いのではないでしょうか? その際、汗が外に逃げず、身体が蒸れて汗まみれになりますよね。それを避けるため、レインウェアではなく、雨に強く通気性のよいウィンドブレーカーを着用するようにし、汗をなるべく身体のなかに溜めないようにしましょう。