ビールによるグリコーゲン蓄積とランニングの関係
エネルギーに変換されやすいグリコーゲンはランニングには欠かせないもの。しかし、ビールを飲みすぎるとグリコーゲンが枯渇してしまうのです!ビールとグリコーゲンとランニングの関係を理解して上手にビールとお付き合いしましょう。
運動後のビールは美味しいですよね!そのために汗を流している、という方も多いのではないでしょうか。しかし、ビールの飲みすぎはランナーにとっては命とり!エネルギーとなるグリコーゲンが枯渇してしまって翌日のパフォーマンスが低下してしまいます。ビールとグリコーゲンとランニングの関係をご説明します。
そもそもグリコーゲンって何?
皆さんグリコーゲンという言葉は聞いたことがあると思います。某有名お菓子メーカーの名前の由来にもなっていますよね。グリコーゲンとは分かりやすく言うと「体内にエネルギーを一時的に保存しておく物質」で、すぐエネルギーに変換されるという特徴があります。
グリコーゲンはランニングに不可欠
グリコーゲンとは車のガソリンのようなもの。グリコーゲンが蓄えられていればフルパワーで運動できます。マラソン大会の前などはグリコーゲンを蓄えるためにカーボローディングを行うランナーも多いはずです。
グリコーゲンってどこに蓄えられるの?
グリコーゲンは肝臓と筋肉に蓄えられ、それぞれ肝グリコーゲンと筋グリコーゲンといいます。特に肝グリコーゲンは血糖値をキープするための重要な物質なので、足りなくなると脳から「運動をやめろ」という指示が出て、運動能力が低下してしまいます。
ビールを飲むとグリコーゲンはどうなるの?
ランニング後のビールは最高の一杯ですが体はアルコールを有害なものと判断し、肝臓が解毒のために一生懸命働きます。この解毒のためにグリコーゲンがどんどん消費されてしまいます。せっかく貯めていたグリコーゲンがビールを飲むことによって枯渇してしまうのです。
グリコーゲンが枯渇した状態でランニングすると?
グリコーゲンの蓄えがなければ、エネルギー不足となってパフォーマンスが低下してしまいます。その上、疲れも取れにくくなっているので怪我しやすい状態も作ってしまいます。パフォーマンスを維持し、怪我をしっかり予防するためにも残念ながらビールの摂取は控えめにしたほうがよさそうです。
ビールは適量を守って!食事にも注意!
美味しい一杯を楽しむためには適量を守りましょう。目安は中ビン1本ほど。ビールを飲むときはアルコールの分解を促す食品を一緒に食べることもおすすめです。良質のたんぱく質やビタミンB1、ビタミンCを積極的に摂りましょう。おつまみには、枝豆や豆腐などをチョイスするのがいいですね。