アンバサダーリポート「初ウルトラチャレンジ!」サロマ湖のウルトラマラソン100kmの部。
第33回サロマ湖100kmウルトラマラソン
兼IAU100km世界選手権2018日本代表選手選考対象大会
毎年梅雨の時期に開催されるこの大会は、ウルトラランナー憧れの大会。
ウルトラマラソン日本代表選考レースでもあるため、日本全国から注目されている大会でもあります。
このレースに挑むべく、いろいろなトレーニング、準備をコツコツとしてきました。今回は、大会のためにいろいろ準備したこと、そして当日の様子をお届けします!
念入りに準備を
準備といってもいろいろありますが、中でも今回一番時間をかけて選んだのは、【2足のシューズ】です。
なぜ2足?それは、
サロマ湖100kmウルトラマラソンでは、コースの54km地点を過ぎたところにあるレストステーションに、事前に手荷物を預けられます。
ここで着替え・補給ができるのと、当日は天気状況が後半変化する予報、雨が降る可能性もあったので、グリップのよいシューズに履きかえようと考えていたからです。
まして、私はフルマラソンより長い距離を6時間以上も走り続けたこともないので、リフレッシュすることも考えて、LSDで履いて感触のよかったシューズを前半、後半で履き分けると決めました。
前半で履くシューズ「ミズノ WAVEKNIT 23cm」
走りの安定感とLSDでも全く足に違和感がなかったので選びました
後半で履くシューズ「adidas Snova Glide BOOST 23.5cm」
私の足には一番安定感があり、雨の日でもグリップがよいのが気に入りました。
そして、二番目に悩んだのは【補給・スペシャルドリンク】。
サロマ湖100kmウルトラマラソンでは、陸連登録のランナーは30、63、80kmと3箇所にスペシャルドリンクが置けます。
走って~食べての繰り返しを5km毎に12時間も繰り返しながら100km走るので、約2ヶ月、LSDをはじめ、練習中にいろいろ試しました。
その結果、今回は、次の3つをメインにとることに。
- 軽く持ち運べる→大塚製薬「アミノバリューサプリ」メントスタイル」 ヒトが体で作れないアミノ酸BCAAは、やはり大塚製薬のコレ!
- 飽きのこない味のジェル→「Mag-on」 レモン、グレープ、梅といろいろな味があり、足攣り防止のためにもとりたい!
そして
- スピーディーに捕食できるドリンク→「MAURTEN(モルテン)」水分・塩分・炭水化物と走るために必要なエネルギーを瞬時にとるために、アスリートも多数利用しているスーパードリンク!! 砂糖水のようで飲みやすいのです!
この3つに、各エイドの補給、そしてレース中には勝つサプリこと「カツサプ」も加えて挑むことにしました! スペシャルドリンクには、ゼッケン番号が隠れないようにして、ジェルとサプリをガムテープでしっかりと貼り付けました。
わかりやすいようにデコレーションする人も‼
レース当日
AM2時起床、ここから車でスタート会場の「湧別町」へ移動します。到着予定は4時頃。
道中雨が降り、前日は30度近くまで気温があったとは思えないくらいに気温はどんどん下がっていって、暖房を入れないと寒い……。
スタート会場に着くと雨は止み、早速トイレやストレッチなどをして、スタートの30分前にスペシャルドリンクと手荷物を預けました。
AM5:00スタート!!(気温13.8度、曇り)
陸連登録だったので、前側に整列していたのもあり、スタート後どんどん抜かれます(それでも1km6分~6分半ペース)。
なかなか体も温まらないので、カッパを着たまま5kmくらい走りました。約5km毎にアミノバリューサプリを給水所で流し込みます。
20kmまでのエイドではフードは出てこないので、しばらくはこの繰り返しです。
と、実はこの時ミスを犯しました、私!
予定では10kmでジェルを補給する予定でしたが、ポーチにジェルを1個も入れずにきてしまい、おかげで15k,m辺りでお腹が空いてしまいました。
登ったり、下ったりと、空腹にはきついコース……。
初めてみるサロマ湖‼!
20km地点に到着!! やっと初フード「バナナ」を頬張ると、少し復活!
30kmのスペシャルドリンクは、なんとしても確実にとらなきゃ!と気を引き締めて走ります。
坂道を上ったり下ったり、太陽が出てきて温度も上昇し、ガス欠モードに。
「応援Navi」私の現在地をSNSで掲載してくれるサービスもあります
AM8:15(気温18度、曇り)30km 3:15で通過。
やっと30kmのスペシャルドリンクを無事に確保!「モルテン」 を一気に半分飲み、一緒にジェルも飲む。
しばらくすると身体が楽になってきました〜
お〜さすが吸収が速い‼
(ちなみに私は前夜から少しずつモルテンをカーボローディング※がわりに、スタート30分前まで飲みます)
※カーボローディング…長時間の運動に必要なエネルギーを蓄えるための食事法
次のエイドまで、モルテンをちびちびと飲みながら走ります。
ボランティアの人に「がんばって〜」と励まされながらもぐもぐ
そして、35kmのエイドからは、スイカやオレンジ、40kmからはあんパンも出てくるようになりましたが、モルテン効果なのでしょうか?! 20km前までの空腹感もなく、気持ちよく走れるように。
そして42.195km通過!!
スタートからすでに4時間半経過ですが、時刻はAM9:30、日差しも強くなってきます(気温23度)。
そして、ここからは私も未知な距離。ここからがウルトラマラソン!!本当の闘いがスタート。
次に目指すは、54kmのエイド&レストステーションです。
そして、エイド&レストステーションに到着。
荷物を受け取り、たっぷり汗をかいたウエアを着替え、2足目のシューズに履き替えます。
そういえば、シューズ選びで、
「足が浮腫むので1cm~2cm大きなサイズを選んだほうがいいですか?」と聞かれることがよくありますが、浮腫むどころか、足がシェイプされたようにフルマラソンでも、今回54km走っても、私の足は浮腫んでいませんでした。
20年くらい昔のシューズだと、足が浮腫むことがあったそうですが、現在のシューズは物凄く研究されて作られているので、浮腫むことはほとんどないそうです。
シューズは、自分の足の形やサイズにあわせたものを選んで欲しいです!
タグは前後半用で2つもっていましたが、なぜか1足目に2つ付けて前半走ってました笑。
次のスペシャルドリンクは63km、80kmと2箇所です。
急坂を少しずつ、上り、下りと一番タフなコースを走り続け、やっと63kmのスペシャルドリンクに‼
モルテンをぐびぐび飲みながら、70km通過。PM1:21 気温15度、通過Time 8:21。
よし、残り30km!と走っていたら急に深い霧が……そして気温もぐっと下がり雨も降ってきた(気温11度)。
80kmの一番きつい関門を前になんてこった〜と思いながらもひたすら走り続けます。
途中で転んだり、水貯まりで走れず歩くランナーが続出する悪天候。私も走り続けますが、寒さで足が上がりません……。
そしてやっと80キロ通過!関門を通過し、スペシャルドリンクを貰います。
寒くて震える指先で、キャップを開けるのも難しかったですが、モルテンの給水はしっかりと1/3とりました。
ラスト20kmは晴れていればオホーツク海と原生花園と美しいロードなのですが、今回は冷たい暴風雨。
写真上は晴れた時のワッカ、写真下は今回のワッカ
強い向かい風で、1km毎の表示がとても長く感じ、あまりの寒さに「棄権」も考えながら走り続けました(気温9度)。
コース脇には防災シートにくるまるDNF※ランナー。もうここからは我慢比べ、いや根性の世界です。
※DNF…did not finish 途中棄権
止まると寒さに負けてしまいそうなので走り続けます。やっと見えた折り返しは橋を渡るという……。
物凄い強風でランナーを寄せ付けてくれません。
「折り返すと追い風だからね!」とすれ違いざまにランナーが教えてくれました。ほんとだ!追い風!! さっきまでの走りとは明らかに違う走りで90kmを目指します。
そしてついに90km!PM4:17、気温8度 通過Time 11:17
残り10kmの表示、カウントダウン式の表示が、走りを誘導してくれています。
そして、キツかったワッカ原生花園を抜け、ラスト5km。
このパワーはどこから?と思えるほど、ランナーズハイ状態に!
そしてついにゴール!!
12時間かかってしまいましたが、初めてのウルトラチャレンジ無事に完走!!
〜完走後〜
今回「モルテン」をSPドリンクポイントで受け取り飲み続けたので、スタミナ切れもなかったです。
走った後はいつも胃もたれた感じになるのですが、それも感じなく、ましてや食欲旺盛でした笑
翌日も筋肉痛もあまりなく過ごせました。
補給しながら身体を動かす「フル・ウルトラ・マラソン」では、この神サプリは私の必須アイテムとなりそうです。