アンバサダーリポート「ニュージーランド タウポマラソン!」
こんにちは。ランニングシューズアドバイスの藤原商会、助手です。今月ご紹介するのは、ラグビー「ALL BLACKS」で有名な国「ニュージーランド」です。
ニュージーランドとランニング、マラソンのこと
実は、ランニング王国・ニュージーランド。
人口は横浜+藤沢+平塚の人口数よりやや多めの約480万人なのですが、首都ウェリントン、オークランドでは、早朝〜日没までランナーがいない時間を探すのが難しいほど、ランナーを目にすることが多い国なんです。
そして、ニュージーランドには世界的に有名なランナーがいたことをご存知ですか?
ランニングコーチ・マラソン指導者ならば、誰しもが読んだことがあるでしょう "ランニングバイブル本”の著者でもある、多数の五輪メダリストを育てた「アーサー・リディアード」。
マラソン理論の基礎を築いたそのトレーニング方法は、現在も世界のランナーに読まれ、実践されています(写真は我が家にある、アーサーから頂いたサイン入りの本です)。
ニュージーランドに留学していたシューズアドバイザー藤原は、当時アーサー・リディアードに出会い、そこからランニングの魅力にはまりました。そしてさらに「ランニングシューズ」に興味を持ち、帰国から数年後に現在の仕事をスタートしたのです。
今回は、ランナーたちを見ていると思わずランニングしたくなる国「ニュージーランド」でのマラソン大会について、ご紹介したいと思います。
日本との時差は+4時間(サマータイムだと3時間)のニュージーランド。到着間近に飛行機から見える緑豊かな大地、海と綺麗な景色がとても魅力的です。
TAUPOマラソンに見る、ニュージーランドの大会エントリー
今回は、オークランドから車で約3時間のリゾート地「TAUPO(タウポ)」で開催されるマラソン大会に、ランニング仲間と出場してきました。
受付は前日からスタート、会場はスタート&ゴール近くにある公民館です。ここで名前を告げてゼッケンをもらいます。
日本との違いその1
前日受付でエントリー! フルマラソン→ハーフ、ハーフ→フルマラソンなどに種目変更もできる!
今回、フルマラソンでエントリーしていましたが、旅行移動時間と自分の体調のことを考えて、ハーフマラソンにトランジットしました(ニュージーランド国内で開催しているほとんどの大会は、トランジットが可能です。グレードダウンでの差額分は戻りはなし、ハーフからフルなどへアップグレードする場合には手数料がかかります)。
また「やっぱり出場したいな」と思ったら、前日でもエントリーが可能!
これは嬉しいですよね。また、大会によっては欠場するのが早めにわかれば半額など、ランナーが参加しやすいシステムに。日本でもこのように変更や前日エントリーができる大会があったら、参加者が増えそうですけどね。また、エントリースタートも早くてレース終了翌日から、参加料金は早期エントリーすると安く、また大会当日に近くなる程、参加料は上がっていきます。
そしてTAUPOマラソン・当日
朝8時半、宿から会場まで歩いて向かいます、フルマラソンの部は朝7時半から薄暗い中ですでにスタート。
亜熱帯国ならではの、日中の日差しを考えて早朝スタートが多いのが特徴。
1日の始まりは暗いうちからなのがニュージーランドです。
海・湖・川など水辺を走るコースが多いのもこの国ならでは。
過去6回大会に出場していますが、走っている最中の景色には毎回癒されます。
日本との違いその2
マラソン大会でウォーキングの部がある!
日本の場合、フルマラソンの大会で“歩行参加”、つまり「ウォーキングの部」が同日に開催される大会はほとんどありませんが、ニュージーランドでは「ウォーカー」部門があります。
スポーツを楽しむ人が多いニュージーランド。
体格・年齢など関係なく、歩ければ参加が可能な「ウォーカー」部門があることで、景色を楽しみながらフィットネスを得るため、レース会場当日は老若男女、様々な体型の人がスポーツウエアで集います。
レース中はウォーカーから「Fight !!」「Go run !!」とエールを送られながら走ることも多く、ニュージーランドの大会は、それも楽しさのひとつになっているんです。
TAUPOマラソン・レース後
ゴール時には、1人ずつ、名前を言ってくれます 笑。
「ナンバー300 ERIKA !! ゴール!!」
これがまたうれしいんですよね。毎週のように国内各地で様々な大会が開催されているのもあり、1つのレースにランナーが5000人以上集うBigな大会はほとんどないのでは?
ゴール後のお楽しみ!なんとメダルを見せるとビールが無料で貰えます!
大会によってはワイン、ジュース、ホットドッグなど振る舞ってくれます(決められたエリア内のみでのアルコール飲酒となります)。
日本との違いその3
制限時間が長い大会がほとんど。
ウォーカーの部があることもあり、朝7時〜夕方5時くらいまで開催されるのがニュージーランドの大会。
日本の場合、交通規制の問題もあり、~7時間という制限時間ですが、ニュージーランドのフルマラソンは朝7時半スタート、制限時間は夕方……とても長いです。
実際、自分のペース、体調などを考えたエントリー&トランジットでレースに挑むため、長時間走るランナーはほぼ見たことはありません。
歩きで挑む人も、同じく、自分のペースを考えて距離に挑むので、レース中に倒れる人はほぼ見たことがないです。
ゴール後はアルコールやフードを楽しみ、ホームパーティ、フェスのような雰囲気になる会場がまた素敵です。
今回ご紹介したニュージーランドのマラソン大会。
日本との違いをまじえながら紹介しましたが、「フィットネスの一環・コミュニティの場」としてマラソン大会が位置づけられていることが違うところかなぁと思います。東京五輪開催でフィットネスが注目されるこの時期、マラソン大会もニュージーランドのようにもっと盛んに、参加しやすくなって欲しいですね。