コンビニ食材で燻製ライフ。『イージースモーカー』の万能さに感動！アウトドア初心者が室内燻製を試してみた！【編集部レビュー】

アウトドア 編集部レビュー

スポリート編集部

2021.10.27

魔法びんでお馴染み、THERMOS（サーモス）社から発売されている、"保温"燻製器『イージースモーカー(ROP-002)』について編集部でレビューしてみました！

コンビニで揃えることのできる食材を使って、簡単に美味しい燻製をインドア＆アウトドアどこでもお手軽に調理！「保温燻製器イージースモーカー(ROP-002)」を使えば自宅でとても簡単に燻製ライフを楽しむことができますよ。

1, 燻製ってなに？

2, 燻製の種類について

3, スモーカーの紹介

4, 今回の燻製について

5, 今回使用した「さくらチップ」について

6, 実際にやってみた

• コツ
• 反省点
7, まとめ

8, 製品詳細

9, 協力メーカー

燻製ってなに？

さぁ早くレビューをしたいのですが、ちょっとお待ちください！

そもそも「燻製（スモーク）」とはどんなものでしょうか？？ちょっと解説したいと思います。

燻製（くんせい）とは

一般に食材を煙で燻（いぶ）す「燻煙（くんえん）」という調理をすることで、特有の風味を付け、長期間の保存も可能にした調理方法のことを指します。

燻製には、２つのメリットがあります。

（１） 殺菌効果がある

燻煙により、煙の中に含まれる「カルボニル化合物」「フェノール系化合物」「有機酸」などと言われる殺菌成分が食材に浸透します。

また、長時間の燻煙によって食材の水分量が減少することにより、保存性が高まります。

燻製をする食材自体にも、塩漬けなどの下処理をする場合も多いので、脱水・加塩自体も保存性をよくします。

化学的に言うと、燻煙することで生じる「ホルムアルデヒド」などが菌や微生物などの表面にあるタンパク質を変性させ、結果として菌が減り、食材が腐りにくくなるといいます。また、煙中の「アルデヒド類」が、タンパク質と結合することで強い膜を作り、雑菌の侵入を防ぐ働きをしてくれます。

そのため、従来より燻製は「長期保存のため」に行われてきた歴史的側面があります。

（2）香り付け、熟成

前項で説明したように、もともと燻製は長期保存を目的とした調理方法でした。しかし、今では冷蔵庫などの保存技術自体が発展していて、食材を簡単に長期保存できます。

そのため、一般の消費者による「香り豊かな風味」を楽しむといったような趣向による燻製調理が多く楽しまれています。

今では色々な種類の「スモークチップ」や「スモークウッド」が、ネットやスポーツ・アウトドアショップなどで手軽に購入できます。種類によって風味も違いますので、自分好みの香りを見つけるなど、広い楽しみ方も燻製の魅力の一つではないでしょうか。

燻製の種類について

調理方法的な観点からは、燻製を「熱燻（ねっくん）」「温燻（おんくん）」「冷燻（れいくん）」の３種類に分けられます。

熱燻（ねっくん）

熱燻とは、80°以上の高温で、一気に燻す方法です。

やり方

「スモークチップ」と呼ばれる、木をチップ状にしたものを、電熱器やガスコンロ等の熱源で熱し、そこから出てくる煙で数十分ほど燻します。

時間

熱燻は、10分~30分程度で仕上げられるので、他の燻製方法よりも時間が短くて済みます。
簡単にできるので、キャンプやバーベキューなど、アウトドアの際に行うのにも適しています。

特徴

熱燻の特徴は、比較的高い熱を発生させて短時間で仕上げます。
そのため、食材の水分が抜けきらないので、燻しても長期保存には適しません。ですが、その分「ジューシーな食感」を残すことができ、食材を炙って焼いたような調理することができます。

代表的な燻製

肉、魚、など

温燻（おんくん）

温燻とは、30°~80°くらいの温度で食材を燻す、1番ポピュラーな燻製方法です。

やり方

「スモークウッド」と呼ばれる、スモークチップを固めた物に直接火を付けて、出てくる煙で数時間ほど燻します。

時間

温燻は、数時間（2時間〜6時間ほど）も燻し続けます。
燻し始めてしばらく放置できるような、キャンプなどのんびり時間のある時に適しています。

特徴

高い熱量が出ないので、厚みのある食材や、加熱が必要な食材だと、燻したあとに火を通す必要があります。また、熱燻に比べて長時間燻すため、食材の約50%ほどの水分が抜けるといいます。そのため熱燻よりも保存性が高く、冷蔵庫で4〜5日ほどは保存することができます。水分は抜け切ってはいないので食感も柔らかで、燻製らしい味わいが楽しめます。

代表的な燻製

ベーコン、ロースハム、ソーセージ、など

冷燻（れいくん）

やり方

冷燻とは、20°以下の低温で長時間燻す方法です。

燻す温度より外気温が高いと出来ないので、温度管理が必須です。また、燻製器も大きいものを使わなくてはいけないため、業務用のものが多く、あまり手軽にできるものではありません。比較的上級者向けの燻製方法にと言えます。

時間

冷燻は、短くて数日・長いと1カ月以上、とても長い時間燻すので非常に手間がかかります。
食材には約40%以下しか水分が残りません。そのため長期保存に向いていて、1ヶ月以上長期保存することができます。

特徴

低温で長時間燻すために、火が入らず色付きもほどんとありません。香りも強くは付きません。水分が抜けていて食感が固めですが、その分熟成されていて燻製の醍醐味を味わえます。

代表的な燻製

生ハム、スモークサーモン、ビーフジャーキー、など。

さて、ここまで燻製の説明をしてきましたが、燻製って一見ちょっと面倒な工程がたくさんありそうだと思いますよね。。。

しかし、今回ご紹介する『保温燻製器『イージースモーカー(ROP-002)』であれば、思っている以上に簡単お手軽に燻製料理が食べれます！

実際にスポリート編集部の「アウトドア初心者」スタッフが今回レビューしてみましたが、簡単かつ、めちゃくちゃ美味しかったので、この感動をお伝えできればと思います！

スモーカーの紹介

今回のレビュー商品は、保温ボトルなどの魔法びんでお馴染みのTHERMOS（サーモス）社から販売されている、「保温燻製器『イージースモーカー(ROP-002)」です。

サーモスには、アウトドア向けラインナップもあり、保温技術を調理に活かした商品も充実しています。

サーモス 魔法びんのパイオニア

サーモスの優れた断熱技術があらゆる分野で活躍します。企業情報、製品紹介、活用情報などをご紹介いたします。

この商品の一番の特徴は、「超耐熱セラミックス鍋」と「魔法びんの保温容器」をセットできること！

セラミック鍋は火をかけることができ、その鍋自体を保温容器の中にイン！
サーモス独自の「真空断熱技術」により、熱した鍋をそのままキープ。熱源から離しても、高温を維持して保温することで燻製調理ができます。

そのため、保温燻製器イージースモーカー(ROP-002)は手軽に香り付けできる燻製調理を楽しむことができる、ということですね！

「燻す」という調理を「保温技術と一体化」させることで、手軽に家庭のキッチンで燻製を楽しめるのが最大の特徴！まさにサーモスならではの発想と言えます！

商品について

※左上から時計回りに、鍋本体、保温容器、フタ、専用バッグ、焼き石、スモークチップ（さくら）、専用フタカバー、網

参考：オフィシャルページ 保温燻製器『イージースモーカー(ROP-002)』
https://www.thermos.jp/product/detail/rop-002.html

保温燻製器イージースモーカー(ROP-002) 燻製調理のやり方

【１】チップの準備

鍋底に付属の「さくらチップ」を引きます。もちろん市販のチップでもOK！

【２】食材の準備

網の上に食事を均等に乗せます

【３】チップに火を付ける

火をつけ、煙が出てくるまで待つ

【４】 燻す！

煙が出てきたら蓋をして5分待つ

【５】 保温容器で待つ

これがサーモス商品ならでは！火を消して、保温容器に入れ、15分ほど待ちます

※食材によって燻す時間が異なるので、食材に合わせた時間設定をしましょう。

【６】 完成！

時間になったら蓋を開けて、これで完成！

めちゃくちゃそそる色目になりました！もう見た目からして美味しそう……

保温燻製器イージースモーカー(ROP-002)は、燻製時に蓋をしてしまうので、そこまで煙は出ません。

しかし、さすがに少し煙たくはなります。木の良い香りですが……匂いが残るので室内では十分換気を行ってください。

もちろん、外でもカセットコンロ等の熱源があれば問題なく燻製できますよ。

今回の燻製について

燻製する食材

今回揃えた食材はこちら！食材は全てコンビニで揃えてみました！

・たまご
・ソーセージ
・サラダチキン
・はんぺん
・ホタテ
・明太子

コンビニでも十分美味しい燻製できる食材が揃います。思ったより身近な印象もありますね。

コンビニで揃えられる食材は他にもいろいろ！
・チーズ
・カニカマ
・ベーコン
・シャケ
・ミックスナッツ
・ちくわ
・タコ
・サーモン
・生ハム

などなど。

他にも試せば美味しい燻製食材が見つかるかも？！ぜひチャレンジしてみてください！

今回使用した「さくらチップ」について

さくらチップは燻製によく使われるポピュラーなもので「香りが強い」のが特徴です。

さくらの原木でできたスモークチップは、数あるチップの中でも香りが強いため、豚肉や魚などのクセのある食材が適していると言われます。短時間で食材に香りを付ける事ができるので、今回行ったような熱燻にも合いやすそうです。

さくらチップは一番ポピュラーで手に入りやすい＆どの料理にも合うので、初心者でも使いやすいですよ。

実際にやってみた

コツ

火は強火で煙が出たらフタをし、火をできるだけ弱くして加熱します。しっかりと火を付けた方が仕上がりの色と香りがハッキリと付きました。ちょっと火が強いかな〜くらいでも丁度良いと思います。

初めての燻製に少しびびってしまい、どのくらいの火加減でやればいいか最初よく分かりませんでした。そのため、ちょっと弱火で始めてしまい、色と香りが弱くなってしまいました。

でも、再度燻し直して、うまくできました！

（再加熱の際は、炭になったチップは取り除いてから加熱した方が良さそうです。）

さすがに燻しすぎると、後に戻れないので気を付けてくださいね。

BEFORE

・たまご ： 加熱5分＋燻し15分
・ソーセージ ： 加熱5分＋燻し15分
・サラダチキン ： 加熱5分＋燻し5分
・はんぺん ： 加熱5分＋燻し5分
・ホタテ ： 加熱5分＋燻し5分
・明太子 ： 加熱5分＋燻し5分

※目安燻製時間はスポリート編集部調べ

AFTER

実食

とても良い感じ！香りと色がバッチリついていて、見た目からしてもう美味しいです。大正解！

それでは実食！

まずは「卵」から。
半熟卵をそのまま燻製しました。燻製の香りがしっかり染みて、スモーキーかつジューシー。思わず笑顔になってしまうほど美味しかったです。

さらに「ソーセージ」に進みます。
ただでさえ美味しいソーセージが、水分も程よく抜け旨味凝縮！その上炙られたように外側が少し皮がパリッとして旨っ！

さぁ引き続きタンパク質代表の鶏肉「サラダチキン」を食べてみます。
サラダチキンは鶏むね肉などの脂身が少ない部分。比較的たんぱくな味ですが、スモークするとあら不思議。とってもジューシーでスモーキーな味に変身！もうこれツマミですね。旨味が引き立ってパクパク食べれます！美味い！

ちょっと見た目びっくりの「はんぺん」もいっておきましょう。
最初コレ大丈夫？との意見がありつつも「練り物だからイケる。」の言葉を受けてイッてみました。
蓋開けたらビックリ。お菓子のように膨らんでいるではありませんか！すごい美味しそうなビジュアル。そして食べてもフワフワ美味い！食べると口の中でとろけるように無くなります！

このまま海鮮の「ホタテ」にいきましょう。
つまみにも最適のホタテ。磯感をのこしつつ、一口食べると「あ。コレお酒に合うやつだ。」文句なしにうまい。パクッと一口でいけちゃうのもGOOD。スタッフの取り合いになります。

最後「明太子」です。これそのままでも美味いでしょ？
しかし食べると、「お、スモーキーかつ、辛味もきちんと残って、少し焼きめんたいのような感じで超美味い！口当たりも抜群！」

こちらスタッフ今日一の出来具合！と一瞬で食べ尽くしてしまいました。

このまま一杯🍺行きたいところです。。。

反省点

今回レビューのために食材を変え、何度も燻製してみての失敗談。。。

• あまりチップから煙が出ていない（しっかり加熱できていない）状態で、火から離して保温しても、香りと色づきがいまいち。ちょっと一味足らず。しっかり加熱しましょう。
• チップを入れ替えるだけで連続使用したら「あれ？なんか渋み＆酸味が強い？」1回使ったら洗ってコゲを落としてから、再度使わないと、渋みや酸味がキツくなってしまう。しっかり洗いましょう。
• 厚みのない食材や煙の入りやすい生っぽい食材は、燻製時間が長すぎるとスモーキーさがキツくなりがちでした。このような食材は、軽く燻すくらいでちょうど良いのかも。燻しすぎないようにしましょう。

こんなところが反省点でした。
みなさんも私の失敗を参考にしてみてください。笑

次回に燻してみたいもの

保温燻製器イージースモーカー(ROP-002)の付属品では「焼き石」も入っていました。次は「焼き芋」にチャレンジしたいところです。

今回はメジャーな食材で燻製したので、ちょっと変わり種の「にんにく、玉ねぎ、豆腐」なども試してみたいですね。

また、スモークチップにも様々な種類があるので、「他のチップ」で味の変化を楽しみたいなとも思いました。

燻製に合うお酒

燻製と言えば「ワイン」と言ったイメージが強いのではないでしょうか。
お肉には赤ワインというというように、香りの強い料理には赤ワインの強さが相性バッチリですね。

また、「日本酒」のキリッとした辛口の感じも、相性が良いです。
お肉の燻製にはもちろんのこと、お魚の燻製にも合いますので、盛り合わせの燻製を楽しむ時におすすめです。

しかし「ビール」でもスモーキーな味が麦芽の香りとマッチしますし、、、

ということでお酒になんでも合いそうですね。笑

まとめ

今回はサーモス社の保温燻製器イージースモーカー(ROP-002)を使って6種類の食材を燻製してみました。

アウトドア初心者でも始めやすいように「コンビニで揃えられる素材」を使って「室内で燻製」をしてみたのですが、この商品を使えば、ご自宅でも簡単に燻製料理を食べることができます。

食材を並べて、火をつけて、保温して待つだけで、こんなにも美味しい燻製ができるなんて画期的だなと思いました。何も知らない私でも、大きな失敗がなく美味しくできちゃうなんて。

これ私、自費でも買いますよ。。。今回レビューの機会をいただいて、すっかり「スモークの虜」になってしまいました。

皆さんも一度「保温燻製器イージースモーカー(ROP-002)」で燻製を楽しんでみてはいかがでしょうか！

製品詳細

・製品名：保温燻製器イージースモーカー
・品番：ROP-002
・カラー：ミッドナイトブルー（MDB）
・JANコード：4562344373326
・セラミックス鍋最大内径（約cm）：20
・本体寸法／幅×奥行×高さ（約cm）：28.5×22.5×14
・本体重量（約kg）：2.3
・メーカー希望小売価格：オープン価格
・製品情報URL：https://www.thermos.jp/product/detail/rop-002.html

※価格は全てメーカー希望小売価格です。
※本体採寸は0.5cm単位、本体重量は0.1kg単位で表示しています。

取扱説明書

協力メーカー

商号：サーモス株式会社
代表取締役社長：片岡有二
設立：1980年
資本金：3億円
本社：東京都港区芝4-1-23三田NNビル

公式WEBサイト：https://www.thermos.jp/
オンラインストア：https://www.shopthermos.jp/
公式SNS：
Facebook：https://www.facebook.com/ThermosKK
Instagram：https://www.instagram.com/thermos_k.k/
Youtube：https://www.youtube.com/user/thermosofficial
Twitter：https://twitter.com/THERMOS_promo