【スポリート辞典】無酸素運動|むさんそうんどう
英語:Anaerobic exercise|アネロビクス エクササイズ|
日本語:無酸素運動|むさんそうんどう|無酸素性運動|むさんそせいうんどう|嫌気的な運動|けんきてきなうんどう
短時間で大きな力を発揮する強度の高い運動のこと。
主に、筋肉や血液中に貯蔵している糖を使用(解糖)してエネルギーを生み出し、体に供給している。糖をエネルギー合成に使用する結果、多量の乳酸が発生する。
一般に無酸素運動を高強度で持続できる時間は約1~3分程度と言われている。
有酸素運動と比較されることが多いが、どちらか一方だけの運動形態になることは稀であり、時間当たりのエネルギー消費量により、有酸素性のエネルギー供給と無酸素性のエネルギー供給との割合が異なる。
無酸素性のエネルギー供給は、有酸素性のエネルギー供給よりもエネルギー合成の速度が速い。そのため、時間あたりのエネルギー消費が早い高強度な運動では、すぐにエネルギー供給をしなければならないため、有酸素性のエネルギー供給が追いつかなるので無酸素運動|無酸素性運動と呼ばれる。
無酸素運動とは運動中に呼吸をしていない、ということではなく、酸素を使わずに筋肉を動かすためのエネルギーを作り出すことからこのように呼ばれている。
短時間かつ高い運動強度の代表的なスポーツ競技は「短距離走・筋力トレーニング・ウエイトリフティング・投てき」などがある。