【テクノロジー図鑑vol.8】ミズノ BGシリーズ編─高いサポート力と履き心地のよさでランナーに安心感を



長年愛され続ける有名プロダクトから、あっと驚く新製品まで─ランニングにまつわる気になるテクノロジーを紐解く、スポリートの“テクノロジー図鑑”。第8回目のテーマは、『ミズノ BGシリーズ』です!

身体にぴったりとフィットしながら筋肉をサポートすることで、パフォーマンスを支えてくれるコンップレッションウェア。ミズノのBGシリーズは、ランニングを始めとするさまざまなスポーツで活用されているコンプレッションウェアです。今回は、ランニング用タイツにフォーカスして、筋肉をサポートしてくれる仕組みについて聞いてみました。

安心感をくれるタイツ

──BG誕生の背景を教えてください!

ミズノでは、BGのタイツが生まれる以前にも、「バイオフレーム」という名前でコンプレッションタイツを販売していました。バイオフレームはかなりしっかりとした締め付けがあって、樹脂プリントによってガチッと筋肉を包むようなタイツ。かなり本格的にトレーニングへ取り組むような、ほぼアスリート向けとも言えるような商品だったんです。でも、時代の流れによってランナーの層が広がっていくなかで、より“動作しやすく”という点に着目してタイツの開発を進めることに。そして2012年に生まれたのが現在のBGシリーズです。

──そもそも、ランニングでタイツを身につけることのメリットはどんなことなのでしょう?

身体を動かすと、振動で筋肉も揺れることがイメージできると思います。この揺れが積み重なると、ほかの筋肉でブレを抑制しようとして余計な負担がかかるなどして、乳酸も溜まりやすくなってしまうのです。そこで、タイツでピタッと包み込むことで筋肉の揺れを抑えて、負担を軽減させてあげられるというのがひとつの大きなメリットだといえます。それに加えてBGシリーズでは、段階着圧構造で筋肉の負担を軽減したり、テーピングのように筋肉の場所や動きに合わせサポートするなど、身体の動きをさまざまな機能で支えて、走るときの安心感をアップさせてくれます。

──ちなみに、日常的にゆったりとランニングを楽しんだり、ときどき大会に挑戦してみるようなランナーにおすすめなのはどのモデルですか?

「BG8000Ⅱ」がおすすめです。8000ⅡはBGのサポート機能がすべて搭載されていて、とてもサポート力が高いものになっています。ビギナーの方は自分自身の筋肉がまだまだ完成されていないので、ケガなく楽しくランニングを続けるにはタイツでサポートしてあげることが重要だと思います。

高い機能性と履きやすさを両立

──では、BG8000Ⅱにも搭載されているサポート機能について教えていただきたいです。ホームページで「骨格コントロール」「筋肉サポート」というメカニズムを目にしました。まず、「骨格コントロール」とはどんな機能なのでしょうか?

骨格コントロールには「骨盤サポート」と「ひざサポート」といった機能があります。まず、スポーツで高いパフォーマンスを発揮するには、体幹をしっかりと安定させることがとても重要になってきます。ランニングでも、体幹が安定することでスムーズに足を運べるようになるのです。そこで「骨盤サポート」では、腰の部分に「パワフルメッシュ」という伸縮性の異なる生地を使い部分的に生地を重ねることで、背中側の骨盤の上まで覆うハイバックウエスト設計で体幹を安定させる構造になっています。とくに初心者ランナーの方は、走るときに腰が落ちてしまいがちなので、こういったサポートを活用するとぐんと楽になるかと思いますよ。「ひざサポート」は、ひざを両サイドからテーピングするような形で左右のブレとねじれを軽減するような構造になっています。

──では、「筋肉サポート」はどんなものですか?

筋肉サポートには「マッスルチューニング」「ふとももサポート」「ふくらはぎサポート」の3つの機能があります。まず、「マッスルチューニング」はふとももの裏にパッドが組み込まれていて、ハムストリングスのブレを抑制してくれます。「ふとももサポート」では、ふとももをサイドからキュッと支え上げることで、力が入りやすく、スムーズに足を動かせるようになります。「ふくらはぎサポート」は、特殊プリントを効果的な位置に配置することで、下から筋肉を支えあげます。力が入って盛り上がったときの状態に近づくよう支えるイメージです。ふくらはぎ部分にはガラスビーズの入った樹脂プリント加工がされていて、サポート力を加えるとともに、夜間のランニング時にリフレクターとしてキラリと光るようになっているんです。

──高いサポート機能の数々は、どのように開発されてきたのですか?

ミズノの開発チームには「筋肉にどんな負荷がかかっているか」「身体のどの部分にどれくらいの圧がかかっているか」など、筋肉の動きや身体の構造について日々研究をしている部隊があります。そこで出た研究結果に基づいて、よりパフォーマンスを向上させるためのタイツの構造を導き出しているのです。多くのコンプレッションウェアでは横方向に伸縮することで履きやすいという考え方が一般的でしたが、BGではあえて縦方向に伸びる独自の「ダイナモーションフィット設計」が採用されています。これも、開発部隊が皮膚の動きを徹底解析した結果、運動中の皮膚は縦方向に伸びることがわかっていたため、より動きやすくするために採用された構造でした。
製品開発は、よりよいフィット感を実現するために何度も試作し、縫い目の位置なども細かく調整を重ねるなどして進められています。

──サポート力の高さや履き心地の良さは、どんなふうに評価をしているのですか?

最終的には、実際に履いて走ってもらった感想をもとに評価しています。科学的に数値で立証できることはもちろん大前提。でも、結局は履いた人が「体感できるかどうか」が大切だというのがミズノの考えなのです。BGの前身である「バイオフレーム」は、サポート力を高めるためにかなりピッタリとした構造になっていて、「履くのが大変」という声をいただくこともありました。そのため、高い機能性と履きやすさを両立させることは大切にしています。

──今後、BGのテクノロジーはどんなふうに進化を続けていくのでしょうか?

今後はさらに、ランニングを「続ける」ためにミズノが寄り添う存在というイメージを持ってもらえるようなアプローチをしていきたいと考えています。既に走り続けている人はもちろん、これから走り始めるランナーたちが安心して走れるようなものづくりをしていきたいです。そのためにも、ランナーのみなさんがステップアップしていくためには、どんな機能が必要なのか、引き続き研究を重ねているところです。

──今回BGの機能についてお話を聞いて、サポート機能の高さや多彩さに驚かされました。ここまでしっかりと支えてくれるなんて、履けばまさに安心感がアップします。ゆったりと走りたい人こそ、こういったサポート力を活用することでケガのリスクも軽減させながら無理なく楽しく走ることができるようになるのですね! 柏木さんありがとうございました。

BGタイツ お手入れのポイント

ランニングタイツのサポート機能を長持ちさせるためのポイントをご紹介します。

・できるだけ、汗で濡れたままにしない!
レースで着用したタイツ、汗でじっとりと濡れたままビニール袋などに詰め込んでいませんか? 汗で濡れたタイツは、できるだけ持ち帰る前に水洗いをして、洗濯ネットなどメッシュ状の袋に入れて軽く乾かしてから持ち帰るのがベターです。
・洗濯後は陰干しに
持ち帰ったあとに洗濯をしたら、直射日光には当てず陰干しにするのがベスト。陰干ししづらい場合は、洗濯ネットにいれたまま吊るしてしまえば日光に当たる面積を減らせるとのこと!

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